【コックスプレート】リスグラシュー海外G1初制覇 2週連続で豪に日の丸

デイリースポーツ

2019年10月27日(日) 06:00

 「コックスプレート・豪G1」(26日、ムーニーバレー)

 2週連続で豪州に日の丸がはためいた。今年の宝塚記念リスグラシューが、1番人気に応えて海外G1初制覇。コーフィールドC(メールドグラース)に続き、またしても日本調教馬がその強さを見せつけた。2着に3番人気のキャステルヴェキオが入り、3着は11番人気のテアカウシャーク。なお、好位の外めを進んだクルーガーは4角手前で失速し、13着に敗れた。

 メールドグラースがコーフィールドCを制してからわずか7日。豪州の最重要中距離G1を、日の丸印の牝馬が鮮やかな走りで制した。1番人気を背負ったリスグラシューが、ライバル13頭に抵抗する間も与えず完勝。メールドと同じレーンの手綱で、海外G1初タイトルを手にした。

 道中は中団やや後方。直線の短さを思えば不安がわき上がりそうになるが、豪州の名手にとっては百も承知なのだろう。焦ることなく直線手前で外を回ると、最後は計算通りとばかりに豪快な末脚を引き出した。「無理にポジションを取りに行くよりも折り合いに専念。外に出した時に素晴らしい脚を出してくれたので、勝利を確信しました」とレーンは満面の笑みだ。

 かつて地元の名牝ウィンクスが15年を皮切りに4連覇を成し遂げるなど、多くのファンを熱狂させてきた伝統の一戦。青年時代の矢作師が、キングストンタウンの走り(80〜82年3連覇)を目の当たりにした際、「いつか胸を張って、ここに連れてこられるような馬をつくりたい」と決意させたレースでもある。日本調教馬による初制覇を、自らの手で成就させ「馬の強さに感心していますし、うれし過ぎて涙が出ないです」と歓喜に浸った。

 次戦について、指揮官は「絶対ではないですけど、有馬記念(12月22日・中山)を目標に、というふうに考えています」と明かした。コックスプレートのキャッチフレーズは“伝説が生まれるレース”。この日、新たな伝説を刻んだ5歳牝馬が、師走の中山で大歓声に包まれるシーンが待ち遠しい。

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