【カペラS】菜七子JRA重賞初V「悔しい思いもした」コパノキッキング導く

デイリースポーツ

2019年12月09日(月) 06:00

 コパノキッキングのたてがみを撫でる藤田菜七子

 「カペラS・G3」(8日、中山)

 藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本=が競馬の歴史に新たな1ページを刻んだ。2番人気のコパノキッキングを連覇に導き、JRA女性騎手によるJRA重賞初制覇を達成した。女性騎手では短期免許で来日したニュージーランドのR・ロケットが02年の中山大障害ギルデッドエージで果たしているが、平地重賞は菜七子が初めて。自身も99勝(JRA+地方交流)となり、区切りの100勝にあと1と迫った。

 菜七子が悲願を達成した。コパノキッキングを勝利に導き、JRA所属の女性騎手としてJRA重賞初制覇。デビュー4年目23回目の挑戦でようやくつかみ取った。先行勢を見る形で道中は4番手を追走。抜群の手応えで4角を回ると、直線で力強く伸びて、後続に2馬身半差をつける快勝劇だった。引き揚げる時に馬上で思わず笑みがこぼれた。

 自信を持って騎乗した。思った位置取りではなかったが、慌てることなかった。「2番手につけようと思って出して行きましたが、他馬が速くて少し後ろになりました。それでもいい手応えで回れましたし、この馬が一番強いと思って乗っていました」と振り返った。

 女性騎手として、周囲から注目を集める日々。うれし涙も悔し涙も流してきた。自身G1初騎乗となったフェブラリーS(5着)からコンビを組んで6戦目。2走前の東京盃ではJRA女性騎手として交流重賞初制覇を飾り、思わず目を潤ませた。前走のJBCスプリントでは首差2着。統一ダートG1制覇の快挙はならず、悔しさに目を赤くした。「コパノキッキングと関係者のみなさんに感謝したい。この1年乗せてもらって、結果を出せずに悔しい思いもした。馬に勝たせてもらった。ホッとしましたし、勝つことができて良かったです」と安どの表情を浮かべた。

 ただ、来年のコンビ続行は白紙の状態。小林オーナーは菜七子を乗せ続けてきたことが「自身のわがままである」との認識から、厩舎に配慮して「今年いっぱい」と、期限を切っていた。年末に開く予定の祝勝会で、今後についてオーナー、調教師、菜七子の3人が話す見通し。キッキングと菜七子の動向に注目だ。

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