【AJCC】ブラストワンピース充電完了 大竹師「十分休養取って元気いっぱい」

デイリースポーツ

2020年01月23日(木) 06:00

 川田を背に追い切ったブラストワンピース(左)=撮影・園田高夫

 「AJCC・G2」(26日、中山)

 凱旋門賞11着からの帰国初戦を迎えるブラストワンピースが22日、川田を背に美浦Wで最終リハを行った。全くの馬なりながらも、力強いフットワークで直線を駆け抜けた。また、2カ月半ぶりの実戦を迎えるミッキースワローは調教師を背に美浦Wで単走。こちらも仕上がりの良さをアピールした。

 寒風が吹き抜ける美浦W。川田&ブラストワンピースが、真っ白な馬体のマサノアッレーグラ(5歳1勝クラス)を2馬身前に見ながら発進した。徐々に差を詰め、直線は内へ。さすがと思わせる力強いフットワークだが、鞍上の手綱はピクリとも動かない。そのままの態勢をキープしたまま、鼻面を並べてゴールを駆け抜けた。

 5F68秒5-39秒5-12秒7に、大竹師は「体が重かったので、先週は長めから時計を出したが、今週はエネルギーを蓄えるイメージ。3、4角で前を行く馬に離され加減だったのも、きょうは解消できた。ゴール板まで手綱を抱えたまま走れていたね」と満足そうにうなずいた。

 勇躍挑んだ凱旋門賞は11着。59・5キロの斤量を背負い、経験したこともない極悪馬場に力をそがれた。「ほとんど競馬に参加できなかった。いろいろ原因があった中での敗戦。能力が足りなかったとは思っていない。今回できっちり結果を出せれば」。名誉挽回の一戦に指揮官の声は力強い。帰国後は順調に調教を消化。「このひと追いで体重が絞れてくるかが鍵だが、十分に休養を取って馬は元気いっぱい。それが今回の特徴でしょう」と、改めて仕上がりの良さに太鼓判を押す。

 一昨年のグランプリホース。舞台設定に文句があろうはずはない。「ジョッキーはダクの段階から“雰囲気が良く、イメージ通り”と話していた。(有馬記念の)内回り、外回りの違いはあるが、直線の急坂は力がいるし、いい結果が出るイメージ」と前を向く。失地回復へ、20年の初戦が間もなくスタートする。

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