【大井・フジノウェーブ記念】トロヴァオが快勝、南関東重賞初制覇の藤田凌騎手「必死で追いました」

2020年02月27日(木) 10:27

藤田凌騎手騎乗のトロヴァオが勝利(撮影:高橋正和)

 26日、大井競馬場で行われた第11回フジノウェーブ記念(4歳上・重賞・ダ1400m・1着賞金1300万円)は、好位の内でレースを進めた藤田凌騎手騎乗の6番人気トロヴァオ(牡7、大井・荒山勝徳厩舎)が、直線半ばで抜け出し、内を突いて伸びた12番人気マッチレスヒーロー(牡9、大井・橋本和馬厩舎)に2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分25秒5(良)。

藤田凌騎手
「(南関東初重賞制覇は)とても嬉しいです。

 指示が出ていたんですが、その指示通りに乗れました。結構手応えがあって、追い出してからもすごく弾けたので、まだ大丈夫だろうと思いましたが、必死で追いました。

 自厩舎の馬で勝てたのは嬉しいですし、乗せて下さった関係者の皆さま、調教師、厩務員の皆さまに感謝したいです」

荒山勝徳調教師】
「何とか早く(藤田)凌に重賞を勝たせたいと思っていたので、オーナーさんのご厚意でいただいたチャンスをものにできて良かったなと思います。

 今回は外厩にお願いせず厩舎調整という形をとらせていただきました。普段、凌が調教していてよくわかっているということで、オーナーさんにお願いしたところ快諾いただきましたので、凌にも悔いの残らないよう乗ってこいと言ったんですが、最高の結果で良かったです。

 気が良すぎて、最初噛んで行って終い甘くなるところのある馬だったんですが、歳を重ねて良い意味でズルさが出てきました。千四の内枠でポケットが作れるのはいいなと思っていましたので、折り合いさえ付いていれば最後は間違いなく弾けるからと、馬を信じてと凌にも指示を出しました。

 元々力のある馬で、気性面などかみ合わなくて結果につながらなかったんですが、その辺が解消されて久しぶりに勝てました。

 コロナウイルスのため自粛ムードの競馬になりますが、何とかみんなでこの病気に打ち勝って、また競馬場に足を運んでもらえたらと思っています」

(取材:高橋正和、編集:netkeiba)

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