ウインブライト「10、10、9の鉄砲実績」か「4戦4勝鉄壁の舞台実績か」/トレセン発秘話

東京スポーツ

2020年02月27日(木) 18:00

中山記念3連覇を狙うウインブライト(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界規模で深刻化している。中国に忖度したWHOの利権構造が問題の根源だが、日本においてはギリギリまでインバウンドにすがった政権にも責任の一端がありそうだ。

 JRAは勝利騎手のサイン会を当面やめることになり、海の向こうの香港(シャティン競馬場)では16日、無観客開催(香港ゴールドカップ)という事態に。専門家が「今後1〜2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」との見解を出す中で、責任のあるトップは決断のかじをどう切るのか。競馬記者としても様々な事態を想定しておくべきと思っている。

 さて、現在のコロナ騒動に最も気をもむ競馬関係者は、おそらく今週の中山記念に出走するウインブライト陣営だろう。昨年はクイーンエリザベスII世カップ、香港カップと2つの香港G1を制覇。今春もドバイ遠征後に連覇を期して香港行きを予定しているが、先を読める状況ではない。目に見える部分で最善を尽くすのみという環境下にある。

 そのせいだろうか。3連覇のかかる中山記念に向けて、今回の乗り込みはいつになく入念だ。新コンビを組むフィリップ・ミナリクを背に南ウッドコースで意欲的な併せ馬を2週連続で消化。早くも1週前には「集中力が増して、もう仕事モード。併せた時の反応も伸びもすごく良かった。負けず嫌いで気持ちが強いという印象だったが、乗ってみればクールでプロフェッショナルな馬。今のいい状態をキープできれば楽しみ」と鞍上を喜ばせた。

 ただ、あまのじゃくな当方、このジョッキーの弁を素直に受け取り難い意識がどうしても働く。思い出すのは同じく休み明けだった半年前のGIIオールカマー=9着。同馬を知り尽くしているはずの松岡正海でさえ「八分のデキだが、勝負になる」とアクションにだまされた馬である。実際、過去の休み明け重賞は10着、10着、9着で惨憺たるもの。果たして厩舎サイドは今回の仕上げをどう捉えるのか?

「確かに、このレベルの馬なら、誰が乗っても好印象を受けるでしょうからね。自分も甘くは見ていませんよ。ただ、オールカマーと違うのは、今回は完全休養ではなく、ビッグレッドファーム鉾田で乗り込んでからの入厩という点。自分としては同じく鉾田経由だった昨年の中山金杯(1着)と同程度の仕上がりにはあると見ているんです」

 こう胸を張るのは管理する畠山吉宏調教師。ならば過去4戦4勝と無敗の中山9ハロン舞台で実力発揮のシーンは十分にあるはず。今回は“中山の申し子”を全面的に信頼したい。

 (美浦の宴会野郎・山村隆司)

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