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ショウリュウハルなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2020年02月27日(木) 14:00

チューリップ賞へ向けた1週前追い切りを行ったショウリュウハル(撮影：井内利彰)

　今週の栗東は雨が多い。夜の時間帯に降ることが多かったが、27日は調教時間帯にもパラパラ。雪が混じったみぞれのような雨で、気温も3℃と低め。かと思えば、いきなり陽が射す時間があるなど、変化の大きい天気だった。

　馬場状態に関しては、雨が降っても特に変わりない。例年のこの時季は乾燥して、ウッドチップも乾き気味だが、それが雨によって締まることで時計が出やすい状況が続いているといったところだろう。

【坂路/4F51.9秒】
　2月26日。一番時計はダノンスマッシュ(栗東・安田隆行厩舎)の4F49.6秒。3月7日のオーシャンS(中山芝1200m)の1週前追い切りだったが、4Fは自己ベストを0.1秒更新するスピード。休み明けでも状態が良いからこその時計ではあるが、走りやすい、時計の出やすい馬場であることも間違いない。

　2F24秒切りが4頭もいるので、全体的にも時計が出やすい馬場状態。スピードが出る馬場だけに、ここであまり動けないようだと今の馬自身の状態が芳しくないと考えてもよいかも知れない。

　27日。雨の降る中での追い切りもあったが、馬場状態としては安定。一番時計は4F51.0秒のアルムフォルツァ(栗東・五十嵐忠男厩舎)だった。

　この日、2回目のハロー終了直後の追い切りで目立った動きはレッドガラン(栗東・安田隆行厩舎)。エピックガールを追走する内容だったが、スタート時は1秒ほどの差。これを1Fごとに少しずつ詰めていき、ゴール前では交わして僅かながら先着した。時計は4F51.1秒だったが、手応えにはまだ余裕もある感じ。大阪城S(3月8日・阪神芝1800m)の出走を予定しているようだが、非常に楽しみな状態にある。

　先週の馬場差は『-0.7秒』。走りやすいウッドチップであることは間違いないが、先週に比べると少し時計は要している。よって、今週の馬場差は26日、27日とも『-0.3秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
　2月26日。冒頭にも記したように、雨が降り、水分を含むウッドチップではあったが、時計の出方は先週までとさほど変わりない。6Fで80秒を切る頭数も多く、全体的に速い時計も出やすい状況といった感じ。

　この日、時計的にも動き的にも目立っていたのはヒンドゥタイムズ(栗東・斉藤崇史厩舎)。福永祐一騎手が跨っての単走だったが、道中からスピード感ある動き。ゴール前での伸びも目立っていた。前走2勝クラスを勝ったばかりだが、3勝クラスはもちろん、オープンや重賞でも活躍を期待したくなる魅力ある動きを見せていた。

　2月27日。馬場状態は前日とほぼ変わりない。追い切り頭数は前日に比べると少なくなったが、あまり速い時計を出す馬はいなかったという印象。

　白菊賞で2勝目を挙げたショウリュウハル(栗東・佐々木晶三厩舎)がチューリップ賞(3月7日・阪神芝1600m)に向けた1週前追い切り。今回レースで騎乗する松若風馬騎手が跨っていたが、前半は少しゆっくりした入り。その分もあってか、後半はしっかりと伸びて、時計は6F86.6〜5F70.0〜4F54.3〜3F39.2〜1F12.0秒。全体は遅くなったが、動き自体は素軽く、久しぶりでも状態の良さを感じさせる走りだった。

　先週の馬場差は「-1.0秒」。今週も先週同様に速い時計が出やすい馬場だが、先週に比べると少しだけ雨の影響があった感じの時計だけに、26日と27日とも『-0.9秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
　今週の芝馬場は雨が降った影響もあり、26日に追い切りが数頭。馬場状態としては、水分を含んでいることもあり、芝の塊が飛び、少し緩さを感じた。よって、馬場差に関しては『+0.5秒』で26日、27日とも記録している。

　ポリトラック馬場での追い切り頭数は26日、27日ともに多い。馬場状態に関しては、雨が降っても変わりなく、全体が速ければ、少し終いを要するし、全体が遅ければラスト1Fが11秒前半という馬場状態。よって馬場差は、先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文：井内利彰)
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