【高松宮記念予想】 グランアレグリアの取捨やいかに!? 亀谷敬正が血統面から好走の条件を探る!/JRAレース展望

2020年03月28日(土) 18:33

血統からの距離適性では不安が浮かび上がったグランアレグリアだが、能力を考えれば、馬場状況と枠順次第では十分にチャンスはあるはず

 グランアレグリアの父はディープインパクト。昨年もJRAのリーディング種牡馬となりました。産駒のGI勝利数も最多。マイル以上で、直線スピードの最大値を競うレースを得意としているのがディープインパクト産駒の基本的な特徴で、心身の能力に優れた産駒が多いのはもちろん、JRAのレースはマイルでの直線スピードに優れた産駒が有利になりやすいことも、毎年のようにリーディングを獲得できる大きな理由のひとつです。

 母タピッツフライは現役時代、アメリカの芝1600mGIを2勝しています。ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフも優勝するなど、マイル適性が高い繁殖牝馬。その父タピットは、北米のリーディングサイヤーを何度も獲得し、種付け料も30万ドルを超えたアメリカの名種牡馬です。

 タピットの父系は、アメリカの主流系統エーピーインディ系。同系統を母父に持つディープ産駒にはGI馬のアルアインがいます。父と母の血統の傾向からは、血統的な本質の適距離は1600〜2000mと評価するのが妥当でしょう。

 ただし、1200mが苦手だから消し、とまでは言い切るのは危険。芝1200mGIでも、単勝10倍以内に支持されたディープ産駒は複勝率50%。「馬場と枠」によってはグランアレグリアが持つ、優れた「マイル質のスピード」を発揮できるからです。

 グランアレグリア高松宮記念で力を発揮しやすいのは、外を回して「直線スピード」を競う馬場、レースパターンになるケース。今回のメンバーでも直線のトップスピードはトップレベル。この能力が問われた場合は、相手にもクラシックに実績がある種牡馬が一緒に上位に走るでしょう。

 逆に危険なパターンは「持続力とパワー」が競われる馬場、レースパターン。この能力が問われたのが、昨年の高松宮記念。勝ち馬のミスターメロディは、ディープの父サンデーサイレンスの血を持たないアメリカ産馬(よって本命に推奨)。3着のショウナンアンセムも、母父が米国型でサンデーの血を持たない馬。

 レースでは、日本の主流能力でもあるディープインパクトの能力とは逆方向の能力が問われ、3連単は449万馬券と高配当に。この場合は昨年同様、父非サンデーサイレンス系が上位に走る可能性は高いです。
(文=亀谷敬正)

今週はキムラヨウヘイ、RENA、馬場虎太郎が高松宮記念に断を下す! 昨年の波乱は再び繰り返されるのか? 3人のプロたちのジャッジやいかに!? 予想の参考にぜひ!

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