【桜花賞】レシステンシア破格の一番時計!ユタカ絶賛 桜花賞&クラシック最年長Vへ

デイリースポーツ

2020年04月09日(木) 07:00

 武豊を背に文句なしの動きを見せたレシステンシア(撮影・石湯恒介) 

 「桜花賞・G1」(12日、阪神)

 名手が復権をかける2歳女王と新たな歴史の1ページを刻む。武豊を背に8日、レシステンシアは栗東坂路で4F49秒5と破格の一番時計をマーク。チューリップ賞3着からの巻き返しへ、文句なしの動きをアピールした。新馬勝ち以来のコンビとなる名手も絶賛。安藤勝己元騎手が持つ桜花賞&クラシックの最年長制覇、自身の記録を更新する最多のV6へ、頼もしい相棒と挑む。なお、9日に枠順が確定する。

 この馬となら、また一つ記録を塗り替えられる。天才・武豊が女王の名にふさわしい絶対的なスピード能力にほれ込んだ。レシステンシアが栗東坂路を駆け上がってたたき出したタイムは4F49秒5-36秒2-12秒1。この日、2番目に速い時計が4F50秒8で、突出した一番時計をマーク。自己ベストも大きく更新した。

 2週連続で武豊も感嘆の声を上げた。先週の時点で「非常に力強かった」と好感触をつかんでいたが、今週はさらに絶好のアクション。鞍上の手綱が動くことはなく、ほぼ馬なりだったが、グンと体を沈めて力強い脚さばきに、「軽く伸ばした程度で、あれだけのタイムが出るのだから、改めてポテンシャルの高さを感じました。ますますレースが楽しみになりましたね」と期待で胸を躍らせた。

 新馬勝ち以来のコンビ再結成。「走る馬だなと思いましたね」と名手はデビュー時から素質の高さを見抜いていた。その後、ファンタジーS、阪神JFと連勝。チューリップ賞ではスローで逃げて3着に敗れたが、「阪神JFのレースが圧勝だった。そこは事実としてある」とハイペースで飛ばした2走前の再現を狙っている。

 51歳0カ月29日での勝利となれば安藤勝己元騎手が持つクラシック&桜花賞の最年長優勝記録(51歳0カ月14日)と、自身の歴代最多勝を更新するV6となる。「名誉なこと。こういう強い馬とコンビを組んで出られる。チャンスをものにしたいね」と闘志を燃やしていた。

 政府が7日に緊急事態宣言を発令したが、中央競馬は今週以降も開催。「大変な状況ですが、競馬を通してテレビやラジオで楽しんでもらえたら。全力で騎乗して、少しでも楽しんでもらい、勇気を与えたい」と第一人者としての決意も改めて口にした。競馬を続けることに意義はある。それを明確に伝えるためにも、見る者をうならせる手綱さばきで、ファンを魅了してみせる。

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