【天皇賞(春)】美浦レポート フィエールマン(手塚貴久調教師)

ラジオNIKKEI

2020年04月29日(水) 18:05

 5月3日(日)に京都競馬場で行われる第161回天皇賞(春)(GI)に出走予定のフィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)について、追い切り後の手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。

「1週前の追い切りが若干かかり気味だったので、今朝はその反省を踏まえて、上手く折り合いをつけられるようにという事で、3頭併せの後ろから行って最後に外から併入する形にしました。よく出来たなと思いますし、先週に比べたらはるかに折り合いがついていましたし、先週も乗ってもらっていた嶋田騎手も良い感触だったようです。

 (有馬記念を振り返って)凱旋門賞があのような結果でしたし、有馬記念に使う事になってからしっかり調整はしてきましたが、ヨーロッパでの敗因が馬場だけなのかどうなのか、という半信半疑な面はありました。レースに向けて一抹の不安はありながら...という競馬ではありましたが、レースの内容としては及第点をあげられるものだったと思います。

 有馬記念の後は放牧に出しましたがそれほどダメージも無く、すぐに立ち上げることが出来ました。今回はずいぶん間隔が空いていますが、しっかりリフレッシュして、こちらが思っていた通りの調教が出来ていますし、体調面に関しては抜かりなく来ていると思います。

 この1年で大人になったな、という印象はありますね。デビューしてからはそれほどレース数も使えなかったですし、使った後の反動も大きかったですから。それが5歳になって、レース後の反動であったり、調教後の反動などを見ていても、ずいぶん体幹がしっかりしたなという印象です。

 (この馬の今の強みは)思った以上に長距離適性があることと、正攻法の競馬をしてもしっかり反応できるだけの瞬発力、加速力があるので、この天皇賞で主役を張れるだけの存在になったのかなと思います。

 去年もそれなりに自信はあったのですが1番人気に応えてくれて、そこから1年経って、その間勝ち星からは遠ざかっているので、何とか1年ぶりの勝利をGIの舞台でプレゼントしたいな、と思っています。令和最初の春の天皇賞が無観客になってしまったのですけど、映像越しでも良いレースをお見せしたいなと思っているので、フィエールマンの走りに期待してください」

(取材:大関隼)

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