【プロキオンS】サンライズノヴァ、重馬場も問題なし G1馬の格見せつける

デイリースポーツ

2020年07月09日(木) 06:00

 重い馬場を苦にせず駆け上がるサンライズノヴァ(右)

 「プロキオンS・G3」(12日、阪神)

 実績No.1のサンライズノヴァが8日、栗東坂路で最終リハ。併せ馬で貫禄の先着を果たし、好仕上がりをアピールした。昨年10月の南部杯でG1初制覇。その後もフェブラリーS3着、かしわ記念3着とG1で好勝負を演じてきた。実績から斤量59キロは仕方がないが、G3ならば明らかに力は上位。松若との再タッグでVをつかむ。

 嵐のピークが過ぎた午前7時50分。コンビ再結成となる松若を背に、サンライズノヴァが栗東坂路に登場。僚馬アードラー(6歳オープン)と併せ、しまい重点にパワフルな動きを披露した。

 雨で重くなった馬場をモノともせず、もがく僚馬を振り切る。ラスト1Fでゴーサインが出されると、重心がグンと沈み、ギアがもう一段上がった。きれいな後傾ラップを刻んで4F53秒7-39秒2-12秒6をマーク。0秒5先着に、鞍上は「動きは良かった。しまいだけある程度追いましたが、反応は良かった。こんな馬場でも動けていた」と内容に合格点を与えた。

 かしわ記念3着後は帝王賞を目指していたものの、賞金順で次点に。目標をここに切り替えたが、音無師は「仕上げているので、太めとかはないです」と不安なしを強調。「追い切りも馬場が悪いなかで先着。いい状態です」と力強くうなずいた。

 酷量と言える別定59キロ。右回りも17年12月の師走S(2着)以来と不安要素はあるが、指揮官は「もともと右回りは苦にしないし、距離も問題ない。59キロは気になるが、G1を勝っているからね。強気に競馬をしてほしい」と人馬を信頼する。舞台はG3。格の違いを見せつけ、帝王賞除外のうっぷんを晴らす。

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