【凱旋門賞】武豊騎手“ジャパン”で参戦 名手に託されたミッションとは?/合田直弘

2020年09月29日(火) 21:22

武豊騎手、自身9回目の凱旋門賞参戦へ(撮影:高橋正和)

【海外競馬通信=文:合田直弘】

 前売り1番人気のラブ(牝3)を筆頭に、凱旋門賞に複数の手駒を送り込む愛国の伯楽エイダン・オブライエン調教師が、その1頭であるジャパン(牡4)の鞍上に武豊騎手を指名した。

 G1英オークス2着馬シークレットジェスチャーの全弟で、タタソールズ10月1歳市場にて130万ギニー、当時のレートで2億1千万円という高値で購買されたのがジャパンだ。

 極めて高かったであろう周囲の期待に応えて、2歳秋にはG2ベレスフォードSを制し重賞初制覇。そして3歳時には、パリ大賞、インターナショナルSという2つのG1を制した他、凱旋門賞4着などの実績を残し、欧州10F〜12F路線におけるトップホースの1頭となった。

 松島正昭氏が代表をつとめるキーファーズが、ジャパンの権利の半ばを買収して共同馬主となった今季、残念ながら同馬の成績はここまであまり芳しくない。4戦して勝星がなく、直近のG1愛チャンピオンSでも勝ち馬マジカルから6.1/2馬身遅れの5着に敗れた。

 しかし、本来の力を出せば凱旋門賞でも争覇圏に入る馬であることは間違いなく、スランプにある同馬をユタカマジックで覚醒させることが、武騎手に託された使命となる。

 これで3年連続9回目の凱旋門賞参戦となる武騎手だが、01年には単勝40倍で10番人気のサガシティを3着に持ってきた実績がある。そしてジャパンは、そのサガシティの甥にあたるという縁もあるのだ。

 昨年の凱旋門賞当日には5つのG1に騎乗していたように、欧州最高の檜舞台に立つことが「当たり前」になっている武騎手が、凱旋門賞制覇という究極の勲章を手にする場面を、競馬ファンであるならば見逃すわけにはいかないはずである。

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