【東スポ杯2歳S】プラチナトレジャー国枝調教師 オトボケに見せかけた“勝負宣言”/トレセン発秘話

東京スポーツ

2020年11月19日(木) 18:00

重賞初制覇を狙うプラチナトレジャー(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 東京スポーツ杯2歳S(月曜=23日、東京芝1800メートル)にプラチナトレジャーを登録する国枝栄調教師が、当方の顔を見つけるなり妙ちくりんな問いをぶつけてきた。

「確か東スポ杯はGIIだったよな。あれ?GIIIだったっけ?」

 博識や理論派で鳴らす指揮官らしからぬ勘違いだが、その気持ち、分からんではない。2017年はワグネリアンが、昨年はコントレイルがV。近3年で2頭のダービー馬を輩出する社杯は、もはや“準GIレベル”の登竜門と言っていいからだ。

 とはいえ、GIIへの昇格は来年以降のお話。ゆえにその場では「04年にスムースバリトンで制しておきながら格付けが分からないのは問題でしょう」と軽くたしなめておいたのだが…。もしかしたら、これは“おとぼけ”に見せかけた勝負宣言?送り出すプラチナトレジャーこそ、GIIの格にふさわしい馬との自負の表れなのか?そんな疑念が時間の経過とともにフツフツと湧いてきたから不思議である。

「確かにノーチャンスとは思ってない。左に張る口向きは課題でも、前走は田辺がうまく乗って見せなかったからね」

 国枝師が改めてこう振り返る前走は、今回と同舞台の東京1800m。何といってもその勝ちっぷりがすごかった。道中はブービー13番手。勝負どころも押し上げる場面はなく、直線半ばも勝負圏とは程遠い後方に潜んでいたのだが…。エンジンがかかったラスト1ハロンからの脚が桁違い。馬群を縫うように進出すると、先頭に立つグアドループを並ぶ間もなく差し切ったのだから役者が違ったと言えよう。

「母のホワイトエレガンス(15年紫苑S・2着)は少し難しい面があったけど、この馬は性格が良くて真面目だよね。それでいて変にビリビリしない分、カイバをよく食べるし、促せばしっかり反応できる。前走は不良馬場での勝利だったけど、グリップの利く馬場ならもっと走るんじゃないか、との思いもある。何か似てるのはダノンプラチナ(14年朝日杯FS優勝)。同じ芦毛だから言うんじゃなくてさ。あの馬に共通するトモのパワーを俺は感じているんだ」

 こう伝えてきたのは当方の懐刀でもある番頭格の鈴木勝美助手。競馬週刊誌の印を見ると評価は伏兵級のようだが…。当方は指揮官よろしく“GIIレベル”の見立てで強気に馬券で勝負する算段である。

(美浦の降給野郎・山村隆司)

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