【新春賞予想】冬は絶好調!今年もエイシンニシパで決まり

2021年01月02日(土) 18:00

新春賞V4を狙うエイシンニシパに注目(撮影:稲葉訓也)

 明日3日は園田競馬場でハンデ重賞・新春賞(1870m)が行われる。お正月恒例の古馬重賞で、向正面入口すぐから1周半するコース。

 エイシンニシパが同レース3勝かつ2連覇中で、ここは外せない存在だろう。今年もトップハンデの57.5kgを背負うが、昨年は58kgを背負って3馬身差で勝利しており、斤量は問題なさそう。8歳になるが強さは健在で、前走・園田金盃も2着。勝ったのは同厩舎のジンギだったが、「どちらが勝つか分かりませんでした」と管理する橋本忠明調教師が話すほど横綱っぷりは健在だ。その園田金盃は新春賞と同舞台ながら未勝利な一方、新春賞には不思議なほど強い馬で、「この季節は状態がいいですから」と毎年状態が上がる冬場とあってさらに期待は高まる。鞍上は昨年350勝以上を挙げて3年連続兵庫リーディングに輝いた吉村智洋騎手。ここは本命として堅いだろう。

 対抗はヒダルマ。一昨年、12連勝で摂津盃を勝った頃は逃げて強さを発揮していたが、最近は控えてしまいを伸ばすレースを見せており、競馬の幅が広がった印象だ。それゆえ、長距離戦にもより対応できるようになってきたのではないかと思う。ここ3走は1400mだったが、昨夏には1700mの摂津盃で2着のようにこの距離でも走れるだろう。

 3番手以降は各馬拮抗しているが、▲にはナムラヘラクレス。前走のJRA条件交流戦は4着ながら勝ち馬とは1馬身と少しの差で、出走馬中唯一3頭外を回りながら上がり3F4位タイの末脚で勝ち馬に迫った。園田1870mは初めてとなるが、JRA時代には1800mで2着もあり、距離はこなせるだろう。54kgの斤量も魅力だ。

 △には昨夏の摂津盃で末脚を伸ばして5着だったコスモヴァーズ。差し馬向きの展開となれば一発ありそうだ。鞍上は北海道から一昨年12月に移籍してきた井上幹太騎手。先月には1日5勝の大活躍も見せており、期待だ。

 また△タガノディグオは3歳時にこの舞台で行われた兵庫チャンピオンシップJpnIIを制覇。57kgとハンデを見込まれたことに加え、兵庫移籍初戦の前走は5着に敗れた点は気になるが、実績的に上位に食い込んでもおかしくない。

 メンバー的に◎エイシンニシパが断然人気となりそうなだけに、馬券の買い方には工夫が必要かもしれない。

 園田恒例のお正月重賞・新春賞は1月3日園田11R、16時15分発走予定。

(文:大恵陽子)

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