【朝日杯FS】ステラヴェローチェを変えた横山典…バゴ産駒でも良ならさらに切れる/トレセン発秘話

東京スポーツ

2020年12月18日(金) 18:00

前走横山典騎手との初コンビで重賞を制したステラヴェローチェ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 2006年に皐月賞、ダービーの牡馬2冠を達成したメイショウサムソンといえば、石橋(現調教師)とのコンビをイメージする方が多いだろうが…。そのデビュー戦でのコンビ実現は予定していた福永のキャンセル、武豊には先約ありを経て、瀬戸口厩舎の攻め馬を頻繁につけていた石橋に回ってきたものだった。そんな感じで名コンビ誕生の出発点は、意外に偶発的な要素があったりするものだ。

 実はサウジアラビアRCで鮮やかな直線一気を決めた横山典=ステラヴェローチェのコンビ誕生もまた偶発的なもの。新馬勝ちから放牧を挟んでの2戦目には当初、紫菊賞を予定し、鞍上には中間の追い切りの手綱を取った藤岡康を確保していたのだが、急きょ1週前倒しの出走となったことで実現したのだ。

 それにしても、早め先頭から何とか踏ん張った初戦とは一転、前走では豪快な追い込みで圧勝…このコンビ誕生に当方は何やら運命的なものを感じずにはいられない。

「少し(ハミ受けが)敏感なところがあるので、フワッと乗ってくれるノリさんと手が合いましたね。1週前追い切りにも乗ってくれて“雰囲気がある”とか、“良馬場ならさらに切れる”とも言ってくれたんですよ」とは担当の山田助手。これまで数々の名馬にまたがってきた鞍上が手放しで褒めてくれているとあって、山田助手のトーンも上がりっぱなしだ。

バゴ産駒は道悪が得意と言われがちだけど、普段(ステラヴェローチェに)乗っている感覚からも、ノリさんと同じように“良馬場なら絶対に切れる感じ”があるんですよね。ここにきてストライドが大きくなって、さらにスピードとパワーが出てきた。うまく成長してくれているし、良馬場でどれだけ切れるのかを見てみたい」

 管理するソダシが先週の阪神JFで白毛馬では初となるGI制覇を果たして勢いに乗る須貝厩舎。そして横山典は“芦毛のクセ馬”ゴールドシップ宝塚記念(14年)、天皇賞・春(15年)で勝利に導いている。そう、須貝=横山典コンビの期待感は大舞台でこそ、より増幅されるのだ。

 ステラヴェローチェは稍重→不良馬場で連勝してきたバゴ産駒だけに、一部には懐疑的な声があるが…。横山典、山田助手が口を揃える“良馬場でさらに切れる”予感は十分。すなわち、2週連続での須貝厩舎のGI制覇を期待したい。

(栗東の遠吠え野郎・難波田忠雄)

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