【京都金杯】シュリ、重賞初Vへ 8戦6連対…良馬場で堅実 池江師「いい仕上がり」

デイリースポーツ

2021年01月04日(月) 06:05

 充実期を迎えたシュリが重賞初制覇を狙う(撮影・石湯恒介)

 「京都金杯・G3」(5日、中京)

 3頭をエントリーさせてきた池江厩舎。中でも注目は8戦5勝で、目下2連勝中と勢いNo.1のシュリだ。着実に力を蓄えてきた5歳馬が、重賞初挑戦初Vで充実のシーズンをスタートさせるか-。また、ラセットは栗東坂路で最終追い切り。上がりを鋭くまとめ、好調ぶりをアピールしてみせた。

 西の名門・池江厩舎から、3頭がエントリー。格では重賞2勝馬サトノアーサーだが、トップハンデが課題。また、既に種牡馬入りが決まっているスマートオーディンは引退レースになるため、無事にというのが最優先だろう。3本の矢で最も注目されるのは、連勝中と勢いに乗るシュリだ。

 中京マイルは3戦2勝と好相性。「馬場が緩いと良くないけど、良馬場の中京はいいよね。勝った時は強かった」と池江師はコース適性の高さに期待を寄せる。デビューから8戦して6連対。崩れた2戦はともに道悪馬場だった。良馬場なら実に堅実。舞台が中京なら、さらにパフォーマンスは上がる。

 最終追い切りは、昨年末(31日)に栗東坂路で4F51秒4-37秒9-11秒9。文句のつけようがないタイムをたたき出した。「51秒台でしまいもしっかり。落ち着きもあるし、いい仕上がりにありますよ」とトレーナーも状態に太鼓判を押す。

 オープン初挑戦となった前走のリゲルSは、スムーズに折り合い優等生の競馬で快勝。「ちょっとハミをかむところがある馬ですが、前走は(武豊)ジョッキーが、逆に乗りやすかったと言ってくれた」と操縦面の成長ぶりに目を細める。

 「トモもしっかりしたからね。今までは1回使って放牧に出していたけど、今なら中2週でも」と指揮官は、連戦でも問題ないことを強調。3連勝で重賞初挑戦初Vへ-。充実期に突入した5歳馬が、新春の桶狭間で躍動する。

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