【川崎・川崎記念】オメガパフュームにダノンファラオ、少頭数も濃いメンバーが揃った!10年ぶりの地方馬制覇はあるか!?

2021年01月26日(火) 18:00

中央馬の注目は東京大賞典を3連覇したオメガパフューム(撮影:高橋正和)

 27日(水)に川崎競馬場で、川崎記念(JpnI)が行われます。このレースは、年明け最初のJpnIの地方交流重賞。2100mの距離と小回りでコーナーがきつい川崎コースの対応も必要なレースです。中央馬は、JBCクラシックチャンピオンズC東京大賞典と続く中距離王道路線のレース。海外のサウジC・ドバイワールドC、国内のフェブラリーSがあるので、中央馬の揃い方は年によって違ってくるのが特徴。地方馬にとっては、中央馬のトップクラスがばらける分、去年ヒカリオーソが2着だったようにJpnIを勝つチャンスがあるレースになっている。

 中央馬の注目は、年末の大一番東京大賞典を3連覇したオメガパフューム。大井2000mの条件では無類の強さを見せる馬ですが、川崎コースは初めて。19年のJBCクラシックで、左回り・小回りの浦和コースをこなしているが、広いコースの右回りがいいのは間違いない。そうは言っても、実績は抜けている存在。

 去年のジャパンダートダービー勝ち馬ダノンファラオジャパンダートダービーの勝利後は古馬相手に苦戦していたが、浦和記念で古馬相手に勝利。東京大賞典では崩れてしまったが、先行力が活きる川崎コースで巻き返しを狙う。

 超ハイペースのレースとなった日本テレビ盃を制したロードブレス。去年の同時期に初ダートで1勝クラスを勝利した馬が、今年は川崎記念に出走。1年間に、日本テレビ盃を含む5勝。前走の浦和記念でも、1kg軽いダノンファラオとハナ差。勝ちに等しい内容で走っている。鞍上をルメール騎手に変えてJpnI制覇を狙う。他にも、前年の3着馬デルマルーヴル東京大賞典0.3秒差でまだダート2戦しか走っていないハナズレジェンドが参戦。

 地方馬の注目は、去年の東京大賞典2着馬カジノフォンテン。19年の東京ダービー後の休養で別馬の成長を見せて、その後は10戦7勝。勝島王冠モジアナフレイバーノンコノユメに完勝した勢いのまま、東京大賞典では2番手から押し切るかと思わせるクビ差2着。川崎に変わって逆転なるか。

 JpnIで安定して上位争いに加わっているミューチャリー。去年の勝利はマイルグランプリだけだったが、川崎記念4着、JBCクラシック4着、東京大賞典5着と常に上位争いに加わっている。去年は3着とクビ差だったが、今年は去年以上の結果も十分ある。他にも、浦和記念で0.1秒差の4着で8歳ながら成長を感じさせるタービランスなど少頭数ながら濃いメンバーが揃っている。

 距離・コースの適性判断が重要な川崎2100mの舞台。誰もが分かる大井巧者オメガパフュームが中央馬の大将格の今年。フリオーソ以来10年ぶりの地方馬制覇があるのか注目のレースになっています。

(文=nige)

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