【チューリップ賞】メイケイエール逆襲モード 渋々馬場入りも直線スイッチ入った

デイリースポーツ

2021年03月04日(木) 06:05

 鋭い伸びを見せたメイケイエール(撮影・石湯恒介)

 「チューリップ賞・G2」(6日、阪神)

 桜の舞台へ向けての重要なステップレース。阪神JF4着以来のメイケイエールは3日、栗東CWで単走。折り合いにやや不安を残しつつも、軽快な脚さばきで駆け抜けて好調をアピールした。

 さすがのフットワークだ。阪神JF4着からの巻き返しに燃えるメイケイエールは富田(レースは武豊)を背に、いつも通り栗東Eを半周後、栗東CWへ。馬場入りを渋ってなかなか進まず、走りだしてからも首を振るしぐさを見せていたが、直線半ばでスイッチが入ると鋭く反応。4F55秒1-38秒8-11秒9をマークした。

 武英師は「もともとは落ち着いているんですけど、少し我が強いところがありますね」と苦笑いしたものの、「動きは素晴らしかった。レースに向けて順調に絞れてきているし、馬の状態はすごくいい」と状態面に太鼓判。3カ月近くの休養を挟み、「近くで見た時の筋肉の張りがすごい」と馬体の成長も感じ取っていた。

 折り合い難の解消に向け、前走時からハミを戻して「調教で抑えを利かせて、頭を上がりにくくするように」とクロス鼻革を装着。調教でも前に馬を置いて我慢させる練習を重ねてきた。

 「前走はあと50メートル(折り合いを)我慢できていれば」と、指揮官はわずかな差に悔やんだが、「課題は折り合いのみ。その他は特に心配していない。ジョッキー(武豊)はレジェンドだし、能力は世代No.1だと思っています」と胸を張る。先を見据えた前哨戦。名手に導かれ、桜の主役に名乗りを上げる。

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