【かきつばた記念回顧】得意の舞台でラプタスが完勝/斎藤修

2021年05月04日(火) 18:00

ラプタスが逃げ切りでかきつばた記念連覇を決めた(撮影:稲葉訓也)

 58kgと57.5kgというハンデを背負っても、馬連複で1.7倍と人気を集めたこの路線の実績馬2頭が、そのハンデ以上の強さを見せた。

 それにしても行く気を見せたときのラプタスのスタートダッシュは速い。今回は内目の4番枠ということもあって包まれたくなかったのだろう。外からスマートセラヴィーテイエムサウスダンに来られる前に押して行って、1コーナーまでにハナをとりきった。

 ただテイエムサウスダンも負けず劣らず速い。前走黒船賞でもそうだったが、今回も軽く促しただけで差のない位置の外目を楽に追走した。

 向正面に入ると2頭の間にいたスマートセラヴィーが後退。テイエムサウスダンがいつとらえにかかるかと見ていたが、ラプタスは1馬身よりは差を詰めさせず、逆に4コーナー手前から差を広げ、3馬身差をつけて逃げ切った。

 前半800m/後半600mでタイムを分割すると、47.2/38.0で、勝ちタイムは1分25秒2。ちなみに昨年もラプタスの逃げ切りで、48.2/37.1で勝ちタイムは同じ1分25秒3。勝ちタイムはコンマ1秒しか変わらないが、今回は有力2頭が前で互いを意識し合ったぶん、前掛かりのやや速いペースになって、そのぶん上がりがかかった。

 その2頭を追走する好位勢には厳しいペースとなり、2頭の強さが一層際立つことになった。内をうまく立ち回ったベルダーイメルテイエムサウスダンに1馬身差で3着に食い下がったが、3着以下はハンデ差を考えると着差以上に能力差があった。

 今回はラプタスが内枠だったためハナをとってそのままテイエムサウスダンを振り切ったが、果たして枠順が逆だったらどうだっただろう。あのスピードならテイエムサウスダンのほうが主導権をとっていたかもしれない。

 地方のコーナー4つの1400m戦では、いまこの2頭が強い。今年JBCの舞台は金沢競馬場で、スプリントはこの条件。2頭には大きな目標になるのではないか。

 3着ベルダーイメルから6馬身離されたものの、兵庫のナリタミニスターが4着に食い込んだ。前の厳しいペースにはついていかず、2コーナーを回るところではまだ6番手。3、4コーナーではラチ沿いの経済コースを通って前との差を詰めてきた。昨年末の兵庫ゴールドトロフィーでも4着があり、相手関係や展開ひとつでさらに上の着順も望めそうだ。

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