【ユニコーンS】ラペルーズ 脚さばきスムーズ 逆襲へ狙い通りに動き良化

デイリースポーツ

2021年06月17日(木) 06:00

 巻き返しへの準備を整えたラペルーズ(撮影・三好信也)

 「ユニコーンS・G3」(20日、東京)

 前走11着大敗からの巻き返しに燃えるラペルーズは16日、美浦Wで併せ馬。時計こそ目立つものではなかったが、シャープな脚さばきを披露した。汚名返上へ向けて、着実に準備を進めている。

 JRA再転入後3連勝を狙った前走青竜Sで11着に大敗。巻き返しに燃えるラペルーズが美浦Wの併せ馬でシャープに駆け抜け、戦いへの準備を整えた。

 シハーブ(5歳2勝クラス)を5Fで2馬身追走。4角で一気に差を詰めると、直線はビッシリ馬体を合わせ、そのまま併入でフィニッシュ。5F70秒1-39秒3-13秒0。派手なアクションこそなかったものの、脚さばきは実にスムーズだ。

 藤沢和師は「最後の1Fだけ併せて、ゴール前で伸ばすように指示した。時計は遅いけど、動きは良かったと思います」と納得顔。さらに「休み明けを一度使って良くなっている。順調に来ています」と狙い通りの良化ぶりに笑みを浮かべた。

 前走はスタートひと息だった上に、隣の馬と接触する不利があった。「気が難しいところがある馬だから」と指揮官が話すように、このアクシデントに嫌気が差したのか、最後方追走のまま、直線も末脚不発に終わった。

 しかし、あれが本来の姿でないのは間違いない。ヒヤシンスSでは同じようにスタートひと息ながらも内々で脚をため、直線はメンバー最速上がりを繰り出して差し切った。「2走前のような競馬ができれば。末脚はしっかりしている馬だから」とトレーナーはその再現を期待している。

 過去10年で勝ち馬7頭がのちにG1(Jpn1を含む)を制している出世レース。厩舎の先輩タイキシャトルも1997年にこのレースを制し、名馬への階段を駆け上がった。偉大な先輩に続きたい。

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