【MRO金賞展望】今年は地元馬と遠征馬どちらが活躍するか!?

2021年07月19日(月) 18:00

地元所属馬では3歳二冠のアイバンホーに注目!(撮影:久島志朗)

 7月20日(火)に金沢競馬場にて3歳馬の重賞、MRO金賞が行われます。

 この重賞は2000mの石川ダービーより若干短い1900mで、向正面の中央付近が発走地点。ゴールまでのコーナーの数は石川ダービーと同じ6回ですが、スタートから最初のカーブまでが200m少々なので、先行争いが激しくなる傾向があります。

 MRO金賞に出走できるのは、地元所属馬と東海地区、兵庫に所属している馬。2018年と19年は遠征馬が3着までを独占しましたが、昨年は1着と3着が地元所属。今年は愛知と兵庫からそれぞれ1頭が参戦することになりました。

 その遠征馬はどちらも、現在まで移籍経験がない“生え抜き”。9月14日に名古屋競馬場で行われる西日本ダービーに向けても重要といえる一戦です。

 なかでも注目を集めそうなのが、兵庫所属のシェナキング。昨年7月の初勝利は10番人気でしたが、その後は安定した成績を披露。兵庫ダービーはわずかの差で2着でしたが、長く使える差し脚は金沢コースに向く感があります。

 愛知所属のスプリングメドウ駿蹄賞東海ダービーでともに3着。今回は通常より長い移動が課題になりますが、6月以降に金沢で重賞を2勝している岡部誠騎手が手綱を取るのは大きな援軍といえます。

 地元所属馬では3歳二冠のアイバンホーが筆頭格。石川ダービーでは2着馬にクビ差まで迫られましたが、しぶとく粘って逃げ切り勝ち。大型馬だけに最近の暑さは心配ですが、輸送がない地の利をいかして後続の追撃を封じたいところです。

 不気味な存在が、移籍初戦の前走を快勝したベニスビーチ。2歳時に門別で勝利を挙げ、笠松でJRA認定戦を2勝して、その後は大井を経て岩手に移り、留守杯日高賞では4着でも岩手所属では最先着。続く東北優駿でも5着に踏ん張りました。半兄のロールボヌールは6連勝で岩手ダービーを圧勝した大器。ここでもマークしておきたい存在といえます。

 ここまでの4頭はすべて、今年の「ダービー」に出走していた馬。過去5年のMRO金賞の連対馬10頭のうち9頭、3着内馬15頭のうち12頭が、その年の「ダービー」で5着以内に入っていました(※5年前は石川ダービーの創設前)。そして最近2年は該当馬が3着以内を独占しています。

 ダービー経験がない馬でちょっと気になるのがベルウッドアリイJRAでは5戦とも大敗でしたが、今年4月の金沢移籍後は7戦連続で3着以内。相手関係は一気に強化されますが、手綱を取る米倉知騎手は7月18日の時点で今年の地方競馬での勝率が1位。そしてベルウッドアリイの母はステイゴールドの全妹。底力がありそうな血統です。

 そのベルウッドアリイが該当しているデータが「過去5年の3着内馬はすべて“4走前が地方競馬で連対、またはJRAで出走していた”」というもの。予想を組み立てるときに、この件も頭の隅に入れておくといいかもしれません。

 MRO金賞は7月20日(火)の17時35分がスタート時刻。盛岡のマーキュリーカップの45分後に熱戦のゲートが開きます!

(文:浅野靖典)

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