【札幌2歳S】ジオグリフ王道名乗り ドレフォン産駒の重賞初タイトル

デイリースポーツ

2021年09月05日(日) 06:30

 後続を突き放して圧勝したジオグリフ(左)

 「札幌2歳S・G3」(4日、札幌)

 20年の勝ち馬が阪神JF桜花賞を制したソダシで、2着がオークスユーバーレーベン。そんな北都の出世レースで、後続に何と4馬身をつけた。力の違いは歴然。1番人気のジオグリフが圧巻の走りで重賞初制覇を果たした。

 ダークエクリプスの放馬でゲートを待たされるシーンはあったが、平然と自分の競馬を貫いた。スタートで後手に回り最後方も、3角から徐々に進出して4角3番手。直線で一気にスパートすると、最後はルメールが後ろを振り返るほどの余裕っぷり。ステッキを使うことなくゴールを駆け抜けた。「強かった。ゲートの中でチャカチャカして後ろからになったが、全く心配していなかった。最後は伸びると思っていたからね。まだ子どもだから伸びしろもある」と鞍上はパートナーを褒めちぎった。

 これで新種牡馬ドレフォンにJRA重賞初タイトルをプレゼント。今後は未定だが、土田助手が「ジョッキーが“今でも2000メートルに対応できる”と言ってくれた」と話しており、ホープフルS(12月28日・中山)が今年の最終目標か。新種牡馬産駒の当レース制覇は、サンデーサイレンス(94年プライムステージ)を含めて8頭目(グレード制導入の84年以降)。芝、ダート問わず活躍馬を輩出する父の産駒から、早くもクラシック候補が誕生した。

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