【フォワ賞】ディープボンド海外初V Cデムーロ「逃げたのは私のプラン」

デイリースポーツ

2021年09月14日(火) 20:04

フォワ賞を制したディープボンド

 「フォワ賞・仏G2」(12日、パリロンシャン)

 悲願の凱旋門賞制覇へ、大きく夢が広がる勝利を挙げた。日本から参戦したディープボンド(牡4歳、栗東・大久保)が逃げ切り勝ち。初コンビを組んだC・デムーロの鮮やかなエスコートで海外初戦を飾り、凱旋門賞(10月3日・パリロンシャン)へ最高の形で弾みをつけた。日本馬によるフォワ賞制覇は99年エルコンドルパサー、12、13年のオルフェーヴルに続き4度目の快挙となった。

 改めて本場で日本馬の実力を見せつけた。ディープボンドは好スタートを切ると、迷わず先頭に立ってレースの主導権を握った。前半をうまくスローの流れに落とし、後半は徐々にペースアップ。直線に入っても2番手で追いすがるブルームに馬体すら並ばせない。後続に1馬身半差をつけて堂々とトップでゴールを駆け抜けた。

 凱旋門賞と同じパリロンシャン芝2400メートルで見せた圧巻の逃走劇。会心の騎乗にC・デムーロもゴール直後に左手で力強くガッツポーズだ。「逃げたのは私のプランでした。ワンペースの馬なので、行く馬がいなかったらと思って乗りました。凱旋門賞に向けて素晴らしいチケットをもらいました」とコメント。昨年のソットサスに続く自身の連覇へ、確かな手応えをつかんだようだ。

 大久保師もしてやったりの表情だ。「4歳でどんどん成長していて、こちらの重い芝に適性があるとは思っていました。第100回の節目の凱旋門賞に自信を持って向かいたい」と力強く語った。フォワ賞を勝った日本馬は、全て同年の凱旋門賞で2着に好走している。クロノジェネシス(牝5歳、栗東・斉藤崇)とともに挑む大一番。日本調教馬による初制覇へ大きく期待がふくらんだ。

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