【セントライト記念】ノースブリッジ岩田康が先週同様の前狙いで波乱演出/トレセン発秘話

東京スポーツ

2021年09月16日(木) 18:01

トレセン滞在で夏を過ごして力をつけたノースブリッジ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 以前は秋の中山開幕週といえば、超高速馬場で内枠・先行馬が圧倒的に有利だったが、近年はエアレーション(路盤に穴をあけ馬場に通気性、柔軟性を持たせる)効果で必ずしも高速決着とはならない。それに伴い、差し馬台頭の目立つ年も少なくないが、今年の開幕週に関しては、土日12鞍の連対馬24頭中、半分の12頭が4角2番手以内。日曜メインの京成杯AHでもハナを奪ったコントラチェックが12番人気の低評価を覆し2着激走…逃げ、先行馬、もしくは内をロスなく回った馬の活躍が目立った。

 その傾向を踏まえれば、セントライト記念(20日、中山芝外2200メートル)も主導権を握りそうなノースブリッジに注目したくなる。奥村武厩舎に早速足を運ぶと、中尾助手は「先週のレースを見ると、2週目なら、まだ前有利の傾向は続きそう。馬場を味方にできそうですよね」。さらに「春からずっと厩舎に滞在していますが、攻め馬でもしっかり動けているし、いい意味で平行線をキープできています」と状態面に関しても歯切れがいい。

 まだ3歳の若駒がトレセンにずっといれば、気持ちの面がピリピリしてきて、徐々にストレスもたまってしまいそう。夏場は放牧でリフレッシュした方がいいと思ってしまうが「今年の夏はとても暑かったからね。それを考えると、厩舎の馬房の中は常にエアコンが効いていて、涼しいですからね。快適なんだと思います」

 先週の当欄でも触れたが、今年は放牧先でも猛暑の影響で、しっかり充電できなかった馬もいる。暑さのストレスをそれほど感じずに過ごせたことが、本馬にとってはプラスになったようだ。

 それを裏付けるようにウッドで行われた1週前追い切りではローズS出走の僚馬クールキャットを3馬身先行する形でスタートし、直線追われるとしっかり反応し5馬身先着。上々の動きを披露した。

 平行線どころか、パワーアップを感じさせる内容に、「気持ちの面でもいい意味でピリピリしてきました」と中尾助手も手応えを感じている。初の2200メートルに関しても「二の脚が速いので、楽にいいポジションは取れます。自分のリズムで運べれば、無理にハナにこだわらなくても大丈夫ですし、距離は問題ないと思います。ジョッキー(岩田康)とも相性がいいですからね」と不安は感じられない。

 ラジオNIKKEI賞(3着)では惜しくも賞金加算とはならなかったが、放牧ではなく、トレセン滞在で夏を過ごして力をつけたノースブリッジが、大舞台の足掛かりへ今度こそ賞金加算をしてくれるに違いない。

(美浦の避暑大好き野郎・松井中央)

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

アクセス数

もっと見る

    注目数

    もっと見る

      ニュースを探す