【ローズS】タガノパッション中京の長い直線で躍動 結論はシンプル「オークス最先着馬が最も勝利に近い」

東京スポーツ

2021年09月17日(金) 21:01

タガノパッションの躍動に期待(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 ラップという確固たる評価軸がある新VU作戦の明石尚典記者は、決して安易に新しいものに流されることはない。地道な検証を重ねた結果、GIIローズS(19日=中京芝2000メートル)は「オークス出走最先着馬が最も勝利に近い」というシンプルイズベストな結論を導き出した。

 桜花賞ソダシは古馬相手の札幌記念ステップに選択し、オークスユーバーレーベンは本番へ直行。そして、両馬の前に立ちはだかるはずだったサトノレイナスは骨折で戦線離脱と、いまだ全容が見えてこない牝馬3冠最終章。春の大舞台をにぎわせた大駒不在の一戦とあって、このローズSにも少なからず波乱の予感が漂っているのだが…。先週の紫苑S桜花賞3着→オークス11着のファインルージュが2着に1馬身3/4差をつけて快勝。予断を許さない状況ながらも、ひとまずは既成勢力に分があるとするのが妥当な判断と言えようか。

 となれば、オークス最先着(4着)のタガノパッションが一気に最有力候補へ浮上する。その牝馬頂上決戦のレースラップ4分割は35秒4→37秒1→37秒1→34秒9。前年に引き続き道中37秒台が連続する緩ラップは、お世辞にもハイレベルとは言いがたいのだが…。34秒2の最速上がりをマークしたうえで0秒3差の東京12ハロン2分24秒8なら、決して悪くはない数字を刻んでいることもまた事実だ。

 昨年のローズSを制したリアアメリアオークスで上がり33秒7→2分24秒7→4着。くしくも、前半6ハロンのレースラップは35秒4→37秒1で今年とピタリ一致。自身上がりで0秒5の開きがあるとはいえ、後半の出だし(レースラップ7-9ハロン目)が今年の37秒1よりもさらに一段緩やかな37秒7。その地点で“ため”を作れたとなれば、この上がり差は十分に相殺できる計算となる。

 予想外の緩ラップを刻んだオークスだけでなく、タガノパッションはそのトライアルのスイートピーS制覇時も最速上がりをマーク。こちらは前後4ハロン46秒5→47秒9の前傾ラップとなれば、ラップの緩急によって瞬発力全開を妨げられる可能性は低い。

 あいにく京都競馬場が長期の改修工事に入ったため、今年の秋華賞の舞台は阪神内回り10ハロン。持ち前の瞬発力をフルに生かせるとは言いがたい舞台設定なら、タガノパッションの狙いどころはまさにここ。長めの直線412.5メートルで躍動する姿をその目に焼き付けるべし。

(明石尚典)

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