【凱旋門賞注目馬】ディープインパクトの志を受け継ぐ遺児が世界制覇に向けて虎視眈々

2021年10月03日(日) 18:09

ディープインパクト産駒として初の凱旋門賞制覇を目指すスノーフォール(写真:Racingfotos)

 現地時間10月3日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる第100回凱旋門賞(3歳上・牡牝・仏G1・芝2400m・1着賞金285万7000ユーロ)に出走するスノーフォール(牝3、愛・A.オブライエン厩舎)。

 同馬は父ディープインパクト母ベストインザワールド、母の父Galileo。伯母に2016年の凱旋門賞馬ファウンドがいる血統。日本のノーザンファームの生産馬(欧州で生産者の基準となる母馬所有者はRoncon, Chelston Ire & Wynatt)で、通算成績は12戦5勝。

 2020年6月にデビュー。昨年までは7戦1勝、3着1回という一介の条件馬に過ぎなかったが、今年初戦の英G3のミュージドラSをR.ムーア騎手の手綱で勝利。すると、英オークス、愛オークス、そして古馬相手のヨークシャーオークスと破竹のG1・3連勝。

 とくに英オークスでは、レース後に名手・デットーリ騎手をして「熱いナイフでバターを切るかのよう」と言わしめるほどの楽勝で、後続につけた16馬身差はオークス史上最大着差。続く愛オークスも2着に8馬身半差の圧勝で、同世代に敵なしを印象付けた。

 古馬初対戦となったヨークシャーオークスでも4馬身差の完勝で、凱旋門賞の主役の座を確定的なものにした。ヴェルメイユ賞ではティオーナに脚元を救われ、人気面ではタルナワの台頭を許す形になったが、いずれにしろ記念すべき100回目の凱旋門賞を彩るヒロインに間違いはない。

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