【京都大賞典展望】古豪キセキが存在感を示す

デイリースポーツ

2021年10月04日(月) 10:35

 ※騎手は想定

 「京都大賞典・G2」(10日、阪神)

 昨年の2着馬キセキが中心を担う。前走の宝塚記念は5着に敗れたが、4角で手応えが怪しくなりながらも、直線で盛り返すシーン。内容自体は決して悪くなかった。17年の菊花賞を最後に勝ち星から遠ざかっているものの、常にG1戦線で好勝負を演じてきた7歳の古豪。G2戦ならまだやれるはずだ。

 アリストテレスは今季初戦のAJCCで重賞初制覇を飾ったが、その後は阪神大賞典7着、天皇賞・春4着、宝塚記念9着と上位人気に推されながら結果を出せなかった。1週前追い切りは、栗東CWの併せ馬で先着を果たし、好仕上がり。昨年の菊花賞で3冠馬コントレイルを最後まで苦しめた実力馬が、逆襲の秋へ臨む。

 天皇賞・秋に向けて始動するモズベッロ。2走前の大阪杯では、コントレイルグランアレグリアに堂々先着。昨年の宝塚記念に続く上位食い込みで、改めて力のあるところを示した。前走の宝塚記念は8着に終わったが、出遅れて大外を回るロスの多い競馬。度外視できる一戦だ。昨年の日経新春杯以来、2つ目のタイトルを手にして、盾獲りに挑みたいところだ。

 目黒記念2着以来の復帰戦となるヒートオンビート。1週前追い切りは栗東CWの3頭併せで好時計をマークして、僚馬2頭と併入。着々と態勢を整えている。父はキングカメハメハ、母は11年桜花賞マルセリーナ。血統的にまだまだ伸びしろが見込める素質馬。秋初戦で重賞初Vを飾り、大舞台を視野に入れる。

 オールカマーは5着に敗れたステイフーリッシュだが、2走前の札幌記念を心房細動により競走中止した影響は、少なからずあったはず。しぶとい先行力が持ち味。軽視すると痛い目に遭いそうだ。

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