【菊花賞】モンテディオに千載一遇のチャンス到来 四位調教師「阪神開催はプラス」/トレセン発秘話

東京スポーツ

2021年10月22日(金) 19:11

神戸新聞杯では上位2頭に食い下がり3着に好走したモンテディオ(写真左) (c)netkeiba.com

 西の菊花賞トライアル・神戸新聞杯は、ご承知の通り昨年から期間限定で中京競馬場での施行。昨年はコントレイル、そして今年はシャフリヤールと、その年のダービー馬が秋の始動戦に定めたこの一戦は、名古屋在住で他地区の競馬場に赴くことがそうはない駆け出し競馬記者の私にとって、ダービー馬の走りを間近で見られる希少なレースだ。

 今年は朝から強い雨が降り続く最悪の馬場コンディション。4着と力を出せずに終わったダービー馬シャフリヤールに対して、ダービー3着馬ステラヴェローチェが力強く末脚を伸ばして快勝している。だが、私の心に強く突き刺さったのは、その2頭のどちらでもない。直線半ばまで先頭。「大波乱か」と思わせた3着モンテディオである。ダービー未出走ながら、実にしぶとい走りでダービー馬に先着したこの上がり馬に魅了された私は、今年春開業の四位厩舎へと向かった。

「前走は何とか我慢ができていただけで、道悪が得意というわけではないんですよ。決してパワータイプじゃないからね」と振り返るのは担当の深川助手。むしろ素人目にも細めに見える体形は、長距離ランナーの雰囲気が漂っている。

「切れる脚はないけど、スタミナは本当に豊富。心肺機能が高いから、競馬の後もいつもケロッとしてますね」と長距離適性の高さを示唆した深川助手だが、菊花賞(24日、阪神芝内3000メートル)に向けての一番のストロングポイントはその性格面にあるのだという。

「転厩直後はイラつくこともあったけど、この厩舎の雰囲気に慣れてきたことで、落ち着きが出てきましたね。今はレース前の雰囲気も“本当にこれから競馬に行くの?”って感じ。カリカリすることがなく、おっとりとしていて、いかにも長距離向きの性格なんです」

 持ち前のスタミナに加え、その操縦性の高さの裏付けとなる気性面での安定感も出てきたとなると、ますます期待が高まってくる。

「春に松田(国英)先生から引き継がせていただいた時はダービーを目指して青葉賞に行きましたが(8着と)結果が出ず…。この秋は権利が取れて、菊花賞へ向けても順調に調整できていますから」とホッと胸をなでおろしているのは管理する四位調教師。「まだ成長途上の馬。体つきも幼いし、完成しきっていないんだ。そんな現状でも前走では正攻法の競馬で、あれだけのパフォーマンスをしてくれたのだから」とそのポテンシャルを高く評価しているだけでなく、“騎手目線”(2007年アサクサキングス菊花賞制覇)で「極端に上がりが速い競馬になる京都ではなく、阪神での開催になることはこの馬にはプラスなはず」と舞台適性に太鼓判を押しているのも心強い限り。千載一遇のチャンス到来の気配がビンビンしてくる。

「前走はかなり仕上げて臨んだので今回はどうなるかと思っていましたが、トモの肉付きが良くなって、いいシルエットです。まだ上積みはありましたね」と深川助手が胸を張るモンテディオが、このひと月足らずの間でまたどこまで成長したのか…。今からレースが待ち遠しい。

(元広告営業マン野郎・鈴木邦宏)

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