【JBCクラシックレース後コメント】ミューチャリー吉原寛人騎手ら

ラジオNIKKEI

2021年11月03日(水) 19:35

馬上で喜びを爆発させる吉原寛人騎手(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和

 3日、金沢競馬場(晴・良)で第21回JBCクラシック(JpnI・2100メートル)が行われ、6番人気だったミューチャリー(船橋)が地方所属馬初のJBCクラシック制覇を飾った。タイムは2分13秒1、地元金沢・吉原寛人騎手の騎乗だった。2着には2番人気だったオメガパフューム(JRA)、3着には3番人気のチュウワウィザード(JRA)が入り、1番人気に推されたテーオーケインズ(JRA)は4着に敗れた。

 テーオーケインズオメガパフュームはスタートが決まらなかった一方、カジノフォンテン(船橋)が好スタートを切って一旦は先頭に立った。その直後、内を掬ったダノンファラオ(JRA)が先手を奪い、カジノフォンテンミューチャリーケイティブレイブ(JRA)などが好位を固めた。テーオーケインズは好位の後ろ、オメガパフュームは中団からレースを進めた。3コーナー入口でカジノフォンテンが積極的に先頭へ立ち、これを追ったミューチャリーが4コーナーを出るところで先頭に躍り出る。最後は追いすがるオメガパフュームチュウワウィザードを抑えたミューチャリーが1着でゴールした。

 ミューチャリー父パイロ母ゴッドビラブドミー(母父ブライアンズタイム)の牡5歳・芦毛。通算23戦8勝。交流重賞初制覇、地方馬として史上初のJBCクラシック優勝馬となった。

レース後のコメント

1着 ミューチャリー(吉原寛人騎手)
「信じられません。こんな日が来るんですね。オーナーや矢野先生には前走から乗せてもらい、馬の感触を掴むことが出来て感謝しています。返し馬が前回と違って良い動きになっていました。

 スタートを決めて、カジノフォンテンの近くにいたいと思っていて、カジノフォンテンと横並びの絶好の位置につけられました。抜群の手応えでゴールまで行ってくれ、と思っていました。鳥肌が立つくらいの脚を使ってくれて、何とか交わさせない、と思っていました。

 強い競馬をしてくれて、自然にガッツポーズが出ました。テンパって雑なガッツポーズになってしまいましたね。馬に感謝したいです」

2着 オメガパフューム(M.デムーロ騎手)
「ゲートの中で少しイライラしていました。最初、みんなが良いペースで行ったので後ろからでも悪くないと思いました。手応えはずっと良かったです。向こう正面からジリジリと上がっていって、直線は捕まえられそうだったんですが残念です。まだまだ頑張りたいです」

4着 テーオーケインズ(松山弘平騎手)
「スタートを上手く出られず、リズムが悪かったと思います。仕上がりは問題なかったです。前走は広いコースで強い勝ち方でしたし、小回りよりは大きいコースの方が得意かなと思います」

6着 カジノフォンテン(張田昂騎手)
「リズム良く行けましたが、小回りコースが合っていなかったかなと思います。休み明けで、この距離は難しかったかもしれません」

7着 ダノンファラオ(横山武史騎手)
「今日も駐立は良くなかったんですが、タイミング良くスタートを切ることが出来ました。スムーズに行けて先行しました。(金沢では)初めて乗ってコーナーが難しく、コーナリングに気を付けて乗りました」

(取材:山本直)

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