【アルゼンチン共和国杯】ゴーストひと夏越して化けた 初府中でびっくり重賞初Vだ!

デイリースポーツ

2021年11月05日(金) 06:01

 鮫島駿を背に追い切るゴースト(撮影・石湯恒介)

 「アルゼンチン共和国杯・G2」(7日、東京)

 3回目の重賞挑戦で初制覇を狙うゴーストが4日、栗東CWで軽快な動きを披露。間隔はあいているが、仕上がりは良好だ。夏の北海道でメキメキと力をつけ、三度目の正直といきたい。秋初戦のオールカマーで6着に終わったサトノソルタスは美浦Wで併せ馬を行い、上昇気配を漂わせていた。

 ゴーストに激走の雰囲気が漂っている。最終リハは栗東CWを単走。楽な手応えで6F84秒9-38秒1-12秒2をマークした。2週続けて騎乗した鮫島駿が「この時季は本当に具合がいい」と体調の良さを感じ取れば、橋口師も「しまいの反応も良かったし、予定通り」と納得の表情を浮かべた。

 昨年11月に西宮Sを勝ってオープン入り。その後は長距離路線に狙いを定めた。しかし、春は阪神大賞典で心房細動を発症して競走中止。G1初挑戦の天皇賞・春も12着に終わった。それでも、高いレベルのレースを経験して着実に成長。2走前の札幌日経オープンで4着、続く丹頂Sで3着と地力強化をうかがわせた。

 3度目の重賞挑戦は初となる東京コース。指揮官は「走ってみないと分からないけど、直線の長い東京は合いそう。ズブい馬だったけど、前向きさがだいぶ出てきた。体もメリハリがついてきたね。心身ともに変わってきている」と不安よりも期待の方が大きい。鞍上も「(札幌、函館の)コーナー6つよりも1周コースの方がイメージはいい」と前向きな姿勢。初タイトル奪取は幻で終わらせない。

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