【勝負の分かれ目 アルゼンチン共和国杯】ルメール騎手の完璧なエスコートでオーソリティが連覇

2021年11月07日(日) 18:12

C.ルメール騎乗のオーソリティが連覇達成(撮影:下野雄規)

 同じ良発表でも、雨が降った先週の日曜日よりずっといい状態だった東京芝コースに、アルゼンチン共和国杯の出走馬15頭が飛び出した。

 1番人気に支持されたクリストフ・ルメールオーソリティは速いスタートを切った。正面スタンド前で外のボスジラアンティシペイトを先に行かせ、好位の3、4番手につけて1、2コーナーを回って行く。

「すごくいいスタートをしましたから、すぐに前のほうにつけた。3番手で馬の後ろにいて、だんだんリラックスすることができました」とルメール。

 ボスジラが引っ張る流れはスローになり、ターフビジョンに表示された1000m通過は1分3秒4。

 オーソリティはやや行きたがっていたが、ルメールが拳を下げて握った手綱をガチッと抑え、ポジションをキープしている。

「レース前は、ちょっとペースが遅くなるのではと心配でした。でも、オーソリティは心身ともに充実しており、道中、冷静に走ってくれた。向正面でいいポジションだったので、勝つ自信がありました」

 そう話したルメールは、この馬やウオッカのように、大きなストライドで行きたがる馬を、パワーとテクニックで抑えることにかけては天下一品だ。馬とケンカせずに、ギリギリのところで折り合わせ、脚を溜めた。

 いつでも前をつかまえられるポジションと手応えを保ったまま3、4コーナーを回り、直線へ。

 ラスト400m手前で前が開くと、ルメールは早くも仕掛けた。昨年このレースを制したときより3.5Kg重い57.5Kgのハンデを考慮してのことだろう。

 ルメールのゴーサインを受けたオーソリティは、コーナーを回ったときと同じ左手前のまま楽に抜け出し、1完歩ごとに後ろとの差をひろげて行く。

 ラスト200mを切って完全に抜け出してからようやく手前を右にスイッチし、2着を2馬身半突き放してゴールを駆け抜けた。

「直線に入ってからすごくいい反応をしてくれた。いい脚で抜けてくれた。よかったです」とルメール。

 同じような勝ち方をした昨年も、直線で何度か手前を替えるなどギクシャクしたところはあったが、それも今回同様、休み明けだったからか。ルメールの完璧なエスコートで連覇を果たした今年は、間違いなく、昨年より強い勝ち方だった。

(文:島田明宏)

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