「福島記念・Ｇ３」（１４日、福島）　

　５番人気のパンサラッサが２連勝で重賞初Ｖを決めた。果敢にハナを奪うとハイペースでグングン飛ばす。前半１０００メートル通過５７秒３は、９３年七夕賞を逃げ切った韋駄天（いだてん）ツインターボの５７秒４を上回るペース。直線も後続を大きく引き離し、最後は４馬身差をつけて押し切った。菱田は「ハナに行こうと決めていました。（ペースは）速いとは思っていたけど、直線まで体力を温存させようと思って乗っていました」と会心の内容に笑みを浮かべた。

　米ブリーダーズＣでラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌが歴史的快挙を演じ、米国から帰国して自主隔離中の矢作師は電話取材に応え、「あのペースで勝つんだから、力をつけているのかな。距離は長いかもしれないけど、年末で馬場が荒れることを想定して、有馬記念（１２月２６日・中山）を視野にしようかと、オーナーサイドとは話しています」と今後のプランを明かした。