【有馬記念】栗東レポート クロノジェネシス

ラジオNIKKEI

2021年12月22日(水) 18:49

12月26日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(GI)に出走予定のクロノジェネシス(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)について、追い切り後の斉藤崇史調教師のコメントは以下の通り。

「今回は(栗東に)帰ってきてからなかなか思うように身体を使えなくて、先週も最後は抜け出していたのもありますが、あまりうまく身体を使えてこなかったので、今週は併せ馬で動ける馬を用意して、並びに行って良い時の身体の使い方が出来てくれば良いな、と思って追い切りをしました。折り合いに関しては、前が流したのもあって大丈夫そうでしたが、良い時と比べると並びに行く時の感じが物足りなく見えてしまうので、そのあたりがどうかと思います。

凱旋門賞は良い状態で使えたと思いますし、帰ってきてからもドバイの時はガリガリでしたが、今回はそこまでガリガリになることなく帰って来られました。体調面に関しては時期も違うので、今は冬毛もだいぶ伸びていますし、そういう部分もあって比べにくいところはありますが、どこか傷んでいるわけでもないし、悪くないのではないかなと思いますね。

(凱旋門賞は)前日の夜から大雨で馬場もだいぶ軟らかかったですし、良いレースは出来たと思いますが、だいぶタフなレースをしてしまったな、と思いますね。よく一生懸命走ってくれたな、という思いではありますが、あの馬場はだいぶ応えたのではないかなと思います。

(グランプリ4連覇へ向けて)そういうことを言われますが、まずは無事に、ということがあって、良い状態で使えればな、と思って調教してきましたが、良い時に比べると物足りなさは残るので、競馬にどう影響するか、というところですね。

2歳の夏の小倉からここまで3年ちょっと、一生懸命ずっと走ってくれた馬なので、本当に大したものだな、と思いますね。どのレースも思い出に残っていますが、1年前(の有馬記念)が1番人気でGIを勝てたのが印象に残っています。

去年もそうでしたが、多くの方がこの馬のことを応援してくださって、ファン投票上位、今回は2位で出られるのは光栄なことですからね。それに恥じないレースをしなければな、と思っています。

天皇賞を勝った馬もいますし、菊花賞を勝った馬もいますし、若い世代の馬がいっぱい出てくるので、その辺に負けないように、とは思っていますが、競馬ですからね。

いつも一生懸命走るので、今回も一生懸命走るのでしょうけど、フランスですごく苦しい競馬をさせてしまったので、今回で競馬を走るのは最後ですから、楽しんで走ってくれたら良いな、という気持ちです。

これまで3年ちょっと、応援していただいてありがとうございました。彼女も今回で最後のレースになりますし、また一生懸命走ってくれると思います。応援してあげてください。よろしくお願いします」

(取材:山本直)

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