斤量60kgもなんのその 小柄な馬体で圧巻の連覇を果たしたダノンレジェンド/2016年クラスターC・プレイバック

2022年08月15日(月) 20:45

クラスターカップ制覇後、短距離ダート王に輝いたダノンレジェンド(撮影:高橋正和)

 16日に盛岡競馬場で行われる、第27回クラスターC(3歳上・JpnIII・ダ1200m)。今年は国内外で重賞3連勝中のダンシングプリンス、OPを連勝した3歳馬リメイク、交流重賞で好走を続け同競走の連覇を狙うリュウノユキナなど、好メンバーが揃った。

 1996年に創設されたクラスターカップだが、これまで連覇を達成したのはダノンレジェンド(2015年・2016年)ただ一頭のみ。なかでも、2016年には60kgの斤量を背負いながら、馬なりで圧勝を飾った。

 ダノンレジェンド父Macho Uno母マイグッドネス、母の父Storm Catという血統の米国産馬。母はのちに日本に輸入され、昨年の安田記念(GI)覇者ダノンキングリーを送り出した。

 2012年11月に東京競馬場のダート1400mでデビュー。初陣を白星で飾り、翌2013年8月に笠松競馬場で行われたJRA交流競走で2勝目を挙げた。その後、1800m、1600mへ出走を重ね、2014年3月に阪神ダート1400mの1000万下条件戦を勝利。同月に阪神競馬場で行われたダート1200mのなにわS(1600万下)で5馬身差の圧勝をおさめ、以降は1400m以下に照準を絞って出走を重ねた。

 降級後、2014年10月のテレビ静岡賞(1600万下)で3.1/2馬身差の逃げ切りをおさめて再びオープンクラス入りを果たすと、同年12月のカペラS(GIII)で重賞初挑戦。単勝12番人気という伏兵評価ながら、果敢に先手を主張し5馬身差をつけて初タイトルを獲得した。

 2016年のクラスターカップには、同じく短距離ダートで勝ち星を積み重ねていたブルドッグボス(当時はJRA所属)や岩手の雄・ラブバレットなど実績馬が参戦。他馬の負担斤量は54kg(牝馬のフォーエバーモアは53kg)だったが、ダノンレジェンドには60kgの斤量が課された。大型馬の多いダート路線において、馬体重450kg前後で出走を続けたダノンレジェンドにとっては未知数の斤量。しかし、本番では序盤からスムースに先手を主張。4コーナーを回っても抜群の手応えを見せ、ブルドッグボスの追撃を完封して堂々と連覇を達成した。

 ダノンレジェンドはその後、同年のJBCスプリント(JpnI)を制覇。悲願のGI級競走制覇を成し遂げ、現役引退後は種牡馬として供用されている。

 また、同馬の他にも、2010年のサマーウインド、2012年のタイセイレジェンド、2019年のヤマニンアンプリメなどがクラスターカップ制覇の同年にJBC競走を制覇している。今年の出走馬から飛躍を遂げるのはいったいどの出走馬か、要注目だ。

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