【小倉2歳S】ミカッテヨンデイイ 出世街道歩む!未勝利の身ながらフェニックス賞V

デイリースポーツ

2022年08月30日(火) 20:30

 フェニックス賞を制した勢いで重賞初制覇を狙うミカッテヨンデイイ

 「小倉2歳S・G3」(9月4日、小倉)

 夏競馬開幕週のCBC賞テイエムスパーダを勝利に導き、重賞初騎乗初Vを果たしたルーキーの今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島。“夏コク”最終週は、デビューからコンビを組むミカッテヨンデイイでタイトル奪取を狙う。未勝利で格上挑戦した前走のフェニックス賞を制すなど、勢いは十分。先週4勝と好調の鞍上とともに、このまま出世街道を突き進む。

 未勝利の身ながら格上挑戦したフェニックス賞を、2馬身半差で制したミカッテヨンデイイ。堂々と主役の座に名乗りを挙げた。新馬戦から手綱を取り続ける今村聖奈とのコンビで、小倉への“長期出張”を締めくくる。

 テンションが上がりやすい面を考慮し、デビュー前の6月末から小倉滞在をスタート。新馬戦、そして2戦目の未勝利戦はイレ込みがキツく3着止まりだったが、3戦目のフェニックス賞で初めてリップチェーンを着用して一変。陣営の創意工夫が実を結び、一気に未勝利馬からオープン馬へと出世を遂げた。

 「新馬から乗せていただく中で、彼女の性格を理解しました。能力が高い一方で、テンションが高くて気負うところがある。馬群を縫う競馬を未勝利戦でしていたのが、結果に出ました」と主戦。チーム一丸でつかんだ初勝利だった。前走後はすぐに乗り出さず、しばらくは角馬場のみで調整。22年3月に開業した堀内厩舎の初重賞制覇に向け、ケアに余念はない。

 21年、フェニックス賞を格上挑戦で制したナムラクレアは、勢いそのままに当レースもV。ここまでは似た蹄跡をたどっている。厩舎内では「ミカ」「ミカちゃん」と呼ばれ、ルックスも名前もかわいらしい2歳の乙女が、絶好調の鞍上に導かれて重賞初制覇を目指す。

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