【神戸新聞杯展望】菊花賞トライアル、舞台の中京芝2200mは末脚比べになりやすい

2022年09月21日(水) 06:00

無傷2連勝中のパラレルヴィジョン(撮影:下野雄規)

 菊花賞トライアルで、3着までには優先出走権が与えられる。世代の上位層の始動戦として定着していたレースだが、路線が分散し菊花賞を目指さない有力馬が増えてきたこともあり、今年は皐月賞あるいは日本ダービーで掲示板に載った馬のエントリーが1頭だけとなった。

1.キャリア数に注目

 過去10回で、それまでのキャリアが7戦以下だった馬は[9-7-9-51]で複勝率32.9%なのに対し、キャリア8戦以上だった馬は[1-3-1-58]で複勝率8.0%しかない。

2.乗り替わりは苦戦

 過去10回で、前走と同騎手だった馬は[8-5-9-50]で複勝率30.6%なのに対し、前走からの乗り替わりとなる馬は[2-5-1-59]で複勝率11.9%。継続騎乗の馬を中心に考えるのが良さそう。

3.追って味があるか

 コース改修後に行われた中京芝2200mの3歳限定特別戦18レースに関して、逃げ切り勝ちは2例のみ。対して、1位の上がりをマークした馬は[10-5-2-3]で複勝率85.0%と抜群の成績。同コースは最後の直線での追い比べになるケースが多く、先行力より末脚を重視したい。

 パラレルヴィジョンは無傷2連勝中のキズナ産駒。いずれも最速の上がりを発揮し後続を引き離す内容で、底を見せていない。今回は約3か月ぶりの休み明けで重賞初挑戦、かつ初の輸送と条件が甘くないが、末脚比べになりやすいコース設定やC.ルメール騎手の継続騎乗はプラス材料であり、3連勝のチャンスは十分にあると見た。

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