【スプリンターズS】ウマ娘で人気のアストンマーチャンを伯母に持つトゥラヴェスーラ 、悲願G1制覇捧ぐ

スポーツ報知

2022年09月28日(水) 07:00

トゥラヴェスーラの血統には伯母の魂が宿る

◆第56回スプリンターズS・G1(10月2日、中山・1200メートル)

 秋のG1開幕戦となるスプリンターズS(10月2日)は、6ハロンの電撃戦。「母を訪ねて〜母系血統チェック」ではトゥラヴェスーラ(牡7歳、栗東・高橋康厩舎)に注目した。母の全姉は2007年のスプリンターズSを一気逃げで制したアストンマーチャン。競走馬として活躍中に病気で死んだ“伝説のスプリンター”の血が大舞台で騒ぐか。

 トゥラヴェスーラの3代母フィールディはアメリカの芝重賞を4勝した実力派。そして何よりも際立つのは、母ジャジャマーチャンが2007年のスプリンターズSを勝ったアストンマーチャンの4歳下の全妹であることだ。アストンマーチャンウオッカダイワスカーレットと同世代。当時は栗東・石坂正厩舎に所属し、スプリンターとしての素質を存分に発揮していたが、08年2月のシルクロードS(10着)後に、原因不明のX大腸炎で悲しい最期を迎えた。それだけに当時、担当していた上田和也助手(現在は栗東・田中克厩舎)は「やっぱり気になるよね。陰ながらいつも応援してますよ」と、その血を受け継ぐトゥラヴェスーラにエールを送る。

 ジャジャマーチャンは、偉大な姉と同じく石坂正厩舎からデビューを目指したが、体質が弱く競走馬になれなかった。上田助手は「アストンマーチャンのことがあったし、この血統を残したいから無理せず繁殖にあげようって感じだったと思いますよ。貴重な跡継ぎだからね」と懐述。アストンマーチャンは4歳4月に志半ばでこの世を去っただけに「7歳まで走ってくれてるのもうれしいよね。それもマーチャンと同じスプリント路線で。頑張ってほしい」と自身の担当馬のように話す。

 トゥラヴェスーラを管理する高橋康調教師は「お父さんがドリームジャーニーで結構、神経質な配合だと思うんですが、うまく走る方にかみ合った感じですね。馬群を怖がらないし、勝負強いところはコンマ何秒差の争いでは武器になる。それもG1ならなおさらです」と愛馬に信頼を寄せる。アストンマーチャンを輩出した牝系の絶対的なスピード力は大舞台でこそ不気味だ。(玉木 宏征)

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