【マイルCS・注目馬】華麗なる”レコード一族”のサリオス R.ムーア騎手と2度目のGI制覇へ

2022年11月15日(火) 15:17

R.ムーア騎手とのコンビで朝日杯FSを制したサリオス(c)netkeiba.com

 11月20日に阪神競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)。GI馬5頭を始め、快速馬が集結するこのレースにサリオス(牡5、美浦・堀宣行厩舎)が、R.ムーア騎手とのコンビで出走する。

 サリオス父ハーツクライ母サロミナ、母の父Lomitasという血統。

 2019年6月の2歳新馬戦でデビューし勝利。続くサウジアラビアRCで重賞初制覇を飾ると、R.ムーア騎手とのコンビで朝日杯FSに出走し、無傷の3連勝で初GI制覇を成し遂げた。2020年の皐月賞日本ダービーでは後に無敗の三冠馬となるコントレイルに食い下がり、共に2着。3歳秋初戦の毎日王冠では単勝1.3倍の人気に応えて勝利し、世代トップクラスの実力を見せつけた。

 その後GIレースに次々と出走を重ね、2021年には香港マイルに出走。初の海外遠征ながら3着に好走した。帰国後2戦目となった今年の安田記念では、勝ち馬ソングラインにタイム差なしの3着という結果に。前走の毎日王冠ではGI馬4頭が揃う中、遂に2年ぶりの白星を飾った。通算成績は14戦5勝。

 前走をレコードタイムで勝利したサリオスは、きょうだいにもレコードホルダーが多く揃う。半弟エスコーラは芝1800mの日本レコード、半姉で2020年有馬記念2着のサラキアは芝1700mの日本レコードを所持。今年10月に更新されたものの、半妹サリエラは東京芝1800m新馬戦のレコード記録を持っていた。

 独オークス馬を母に持ち、一族随一の活躍を見せる良血馬が悲願の古馬GIタイトルを手にするか、サリオスに要注目である。

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