【皐月賞】斎藤誠師 メタルスピードで07年雪辱を!サンツェッペリンと重なる雰囲気

スポニチ

2023年04月14日(金) 05:30

運動するメタルスピード(撮影・河野光希)

 大波乱となった07年皐月賞の雪辱を期すのがメタルスピードを送り出す斎藤誠師(52)。当時、15番人気で2着に激走したサンツェッペリン以上の走りを期待している。

 リバティアイランドが突き抜けた桜花賞から一転、混戦模様の皐月賞。高配を予感する馬券ファンと同じように、各馬陣営からも色気が漂っている。メタルスピードを送り出す斎藤誠師もその一人。重ねるのは3連単162万3250円で決着した16年前の皐月賞だ。師は「あの年もこれといった主役がいなくて牡馬は混戦ムードでしたよね。結局、その後のダービーを勝ったのは(牝馬の)ウオッカだった」

 その07年皐月賞で15番人気2着に激走したのが、サンツェッペリン。出走するだけでも名誉な大舞台に、まだ開業2年目だった斎藤誠師が送り出した期待馬だった。レースは果敢に2番手を進み、勝ち馬ヴィクトリーとはわずか鼻差の大健闘。師は「私は競馬サークルに血縁者がいませんでした。そんな自分の名前をサンツェッペリンが売ってくれた。あの馬に助けられたんです」と当時を振り返る。

 そんな自厩舎の功労馬とイメージがかぶるのがメタルスピード。「レース前の雰囲気も含めて、なんとなく重なりますよね」と師。デビュー9戦目の皐月賞で激走したサンツェッペリン同様、ここまでの7戦を走るたびに強くなってきた。重賞初挑戦の前走・スプリングSで3着に食らいつき、大舞台への切符を手に。師は「前走後はいつもより疲れがあったけど、しっかりと上昇して状態は前走以上。距離も2000メートルまでは大丈夫だと思う」と大きな期待を寄せる。

 メタルスピードの母は、同厩舎で期待されつつ未勝利で終わったマイビビアーヌ。「個人的にはお母さんの分までという思いもある。いろいろな思い出を大切にしながらメタルスピードと挑戦したい」。ヌーヴォレコルトで14年オークスを制した師だが、牡馬クラシックはまだ無冠。「私の自信作」と称する愛馬と、いざ大一番へ。

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