「ヴィクトリアマイル・Ｇ１」（１４日、東京）

　タイトルホルダー、ソールオリエンス、ヴァンドギャルド。この３頭の共通点、分かりますか？正解は、母父がモティヴェイター。血統好きの方には簡単過ぎましたかね？

　敷居の低さから、ネットでよくたたかれる当コラムですが、私自身はこういった共通点から血統に興味を持ちました。誰しも一歩目はあったはず。今後も温かい目で見ていただけたら幸いです。

　今回紹介するステラリアは、１３年ダービー馬キズナを父に持ち、母父が前述のモティヴェイター。母父モティヴェイターはサンデーサイレンスの血と相性が良く、中央の現役ではタイトルホルダー＆メロディーレーン、ソールオリエンス、ステラリアがそれに該当（４頭のみ）。今後、注目のマッチングと言っていいでしょう。

　モティヴェイターは名馬モンジューの初年度産駒にして、０５年英国ダービーの勝ち馬。自身の名よりも、１３年凱旋門賞でオルフェーヴルを破ったトレヴの父として知られていますが、日本で再び脚光を浴びたのはうれしい限りです。不思議なことに、牡馬の産駒に目立った活躍馬は出ておらず、現時点では「牝系に入って力を発揮するタイプ」のよう。爆発力はあるだけに、孫に当たるステラリアの走りに期待したいです。（デイリースポーツ・松浦孝司）