◆第40回エプソムC・G3(6月11日、東京・芝1800メートル)

　第40回エプソムC・G3(11日、東京)で、世界的良血馬ルージュエヴァイユが、初のタイトル奪取を狙う。

　近2戦は結果につながっていないが、2走前の愛知杯(12着)は出遅れ、前走のメイS(10着)は直線で他馬と接触する致命的な不利があったもの。持ち味である長くいい脚を使えずに終わっているだけに、黒岩調教師は「力通り走れれば。脚質的にも東京は合うはず」と巻き返しに力が入る。

　祖母は11年の凱旋門賞を3歳で制した世界的な名牝デインドリーム。4歳時にもキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSを勝つなど活躍した。4歳夏を迎えたこの馬もこれから本領発揮だ。トレーナーは「背肉もついてきて少しずつ良くなっている。走りのバランスがもう少し良くなってくれば、弾けるような脚を使えるようになる」と成長を期待する。

　6日は美浦・南の角馬場からダートコースに入り、軽快なフットワークで周回した。「前走のいい状態をキープできている」と同師。エヴァイユの馬名の意味通り“覚醒”の時を迎える。