【宝塚記念】イクイノックス歴代最多得票!木村師「関西のノリツッコミにどきまぎしている感じ」

スポニチ

2023年06月09日(金) 05:15

CWコースで追い切るイクイノックス(撮影・亀井直樹)

 ファンの熱い思いを背負って大舞台へ。JRAは8日、「第64回宝塚記念」(25日、阪神)のファン投票最終結果を発表。昨年の年度代表馬天皇賞・秋有馬記念、今年初戦のドバイシーマクラシックとG1・3連勝中のイクイノックス(牡4=木村)が昨年タイトルホルダーの19万1394票を超える歴代最多21万6379票を集め、堂々1位に支持された。現在、栗東滞在中で8日、CWコースで2週前追い切りを消化。不動の主役としてサマーグランプリに臨む。

 年度代表馬を見たいと願うファンの思いが票数に表れた。イクイノックスは歴代最多の21万6379票でファン投票1位。昨年の天皇賞・秋から有馬記念、今年初戦のドバイシーマクラシックのG13連勝で現役最強をアピールし、ファンの心をガッチリつかんでいる。木村師は「喜ばしいことですし、凄く責任を感じます。また、たくさん支持していただける馬に携われて、非常にありがたく思っています」と感謝した。

 中間はレース当週の長距離輸送による精神面への影響を考慮し、4日から栗東滞在中。8日、2週前追いを行い、CWコース単走で6F84秒2〜1F12秒2。馬なり、しまい重点で駆け抜けた。木村師は「トラブルなく順調に来ています」とうなずき、その上で環境の変化により「美浦で管理していた時とは馬房での雰囲気や馬場に向かうまでの雰囲気が違うので、動きについてそこまで求められない状況です。おとなしく見せているけどナーバス。関西のノリツッコミにどきまぎしている感じ」と笑顔で軽口を交えつつも、慎重に調整を進めている。

 前走のドバイ遠征前も、検疫厩舎にいた時に既にナーバスな面を見せていたという。ただ、徐々に現地の環境になじみ、近くにいた日本馬の存在もあり、木村師は「持ち直してくれました」と振り返る。レースは2着ウエストオーバーに3馬身半差の圧勝劇。ワールドクラスに上り詰め、国内でも貫禄のパフォーマンスが求められる。中間は継続して走りのバランスの修正を意識。「相当いいフットワークで走る馬。天皇賞の時が良かったので、戻していきたいですね」と表情を引き締めた。21万票超えの期待に応え、連勝ロードを突き進む。

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