【朝日杯FS】武豊騎手が復帰「今週乗ります!」エコロヴァルツとタッグ 1か月半の休養「意外と重傷でした」

スポーツ報知

2023年12月14日(木) 06:00

笑顔で復帰について語る武豊(カメラ・高橋 由二)

◆第75回朝日杯FS・G1(12月17日、阪神競馬場・芝1600メートル)追い切り=12月13日、栗東トレセン

 10月29日の天皇賞・秋当日に右太ももを負傷して休養していた武豊騎手(54)=栗東・フリー=が13日、今週末16日からの戦列復帰を明言した。朝日杯FS(17日、阪神)のエコロヴァルツ有馬記念(24日、中山)のドウデュースと、タッグを組む2頭の追い切りに騎乗。負傷箇所の感触を確かめ、自らゴーサインを出した。「国民的行事」のグランプリを控えるターフに、競馬界の顔が帰ってくる。

 多くの関係者でにぎわう師走の栗東トレセンに、「今週乗ります!」という明るい声が響いた。武豊の、待ちに待った戦列復帰宣言だ。朝日杯FSで手綱を執るエコロヴァルツの追い切りに騎乗し、「先週の金曜にセキフウに乗った時よりも感触がいい」と、自らゴーサイン有馬記念を控える暮れの中央競馬に、最高の役者が戻ってくる。

 エコロヴァルツは坂路でタイセイランナー(3歳1勝クラス)を追走し、800メートル54秒6―12秒3で3馬身先着。スピードに乗った鞍上の手は最後まで動かず、「いい動きでしたね。能力は高い。(休ませて)体も大きくなった気がする。大きい競馬場の方がいいんじゃないかな」と笑みを浮かべた。朝日杯FSは一昨年、自身22回目の挑戦という難産の末に初勝利。待望の勝利をともにつかんだのが、翌年のダービー馬ドウデュースだった。

 有馬記念では、負傷で天皇賞・秋ジャパンCの手綱を譲ったそのダービー馬と、3戦ぶりのタッグが実現する。CWコースでミスフィガロ(5歳3勝クラス)を7馬身、同じく有馬記念に出走予定のハーパー(3歳オープン)を3馬身追走。完璧に折り合って直線を迎えると、持ったままで鋭く伸びた。ミスフィガロに2馬身半先着し、強めに追われたハーパーに並んでゴール。1200メートルは82秒8で、ラスト200メートルはこの日最速となる11秒0だった。

 16日にはまず、ソーダズリングターコイズS(中山)にも参戦。約1か月半に及んだ休養を「こんなに時間がかかるとは思ってなかった。意外と重傷でした」と振り返る。内出血でたまった血を1リットルほど抜くなど簡単な道のりではなかったが、「何もしなかった日は一日もない」と日々の最善を尽くし、大事な年末に間に合わせた。「ジョッキーとして、強い馬のパートナーでいたい。そういう馬がいるのといないのでは大違い」。競馬ファンの誰もが待っていたレジェンドの戦列復帰。視線の先にはもちろん、勝利の栄冠しかない。(山下 優)

 ◆武豊の負傷からの道のり

 ▽10月29日 東京競馬5R後、検量室前で騎乗した馬に右脚を蹴られて負傷。11Rの天皇賞・秋ドウデュースは戸崎に乗り替わり。

 ▽31日 自身の公式サイトで「右太ももの筋挫傷」と発表。11月3日のJBC諸競走(大井)と4日の豪州遠征の見送りも公表。

 ▽11月9日 復帰のめどとしていたマイルCS週の復帰延期を発表、25日のジャパンC週を目指すとする。

 ▽20日 ジャパンC週の復帰延期も発表。

 ▽12月8日 栗東トレセンでセキフウの調教に騎乗。40日ぶりに馬にまたがる。

 ▽13日 エコロヴァルツの追い切りに騎乗した後、16日からの復帰を明言。

 ■豊に聞く 有馬抽選会欠席「見せ場が…」  

 ―天皇賞・秋当日に戦線離脱。当時の思いは。

 「楽しみなレースが多々あったから、このタイミングでかという思いはあった。ただ、一日でも早く復帰したいと」

 ―ドウデュースが心の支えだったとか。

 「天皇賞は調整ルームでアイシングしながら見ていた。ジャパンCも乗りたかったけど、無理だった。何とか有馬記念はと気持ちを切り替えた」

 ―乗れなかった2戦は。

 「まだ本来の出来ではないのかなと。ジャパンCももっと切れてよさそうだった。(連勝したイクイノックスは)一緒に乗れなかったね。強いなと思って見ていた」

 ―今朝、ドウデュースに乗って。

 「速かったね。相変わらず動くなと。右トモ(後肢)が本当じゃないかな…オレのね(笑い)。反応は抜群で、手前もスッと替えて、今日は言うことない」

 ―この秋3走目。

 「使って良くなる。朝日杯がデビュー3戦目で、ダービーも年明け3戦目だった」

 ―有馬記念はチャンスがありそうだ。

 「国民的行事。(地方交流重賞の騎乗で)得意の枠の抽選会に出られない。オレの見せ場が…(笑い)。すごい瞬発力があるし、本来の力を出せればと思う。楽しみ」

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