【ネクストスター北日本予想】“オフシーズン”に遠征した強み デュアルロンドは門別ならではの狙い目か

2024年04月17日(水) 18:00

ネクストスター北日本に出走予定のデュアルロンド(ユーザー提供:馬うまウマーさん)

 ほんのひと月前までうず高く積もっていた路肩の残雪もにわかに消え去って、桜前線の到着を今か今かと待ち望んでいるかのような、春の初めの日高門別である。

 そんななか、2024年のホッカイドウ競馬が開幕を迎える。オープニングを飾るこの重賞は、全日本的なダート体系整備の一環として今年から新設されたものだ。3歳限定戦に生まれ変わった8月の北海道スプリントCを占う上で、重要な一戦である。

 この世代の短距離トップクラスが揃い踏みしたハイレベルなメンバー構成だが、なかでもエース格は、唯一の地元重賞2勝馬であるトラジロウだろう。この先のさらなる躍進のためにも、ここは格好をつけておきたいところである。

 ただ、このレースの難しいところは、開幕週に行われるということ、つまり、トラジロウ含めほとんどのメンバーが、冬季の休み明け緒戦であるということだ。オフシーズンのある門別では、開幕当初のレースは仕上がりの差が結果に直結しやすい。重賞とて例外ではなかろう。とすれば、例年、この時期のレースにおいてアドバンテージとなる「冬場にレースを使っている強み」は、ここでも適用できるはず。

 そういう考え方で、筆者はデュアルロンドに注目した。この馬は昨年12月と今年2月に中央1勝クラスへ挑戦しており、その点で、開幕に向けた仕上げの進みは他馬より早い。2走前の寒椿賞では中身のある競馬もしていて、経験値の面でもプラスアルファが見込めそうである。狙い目は今回ではないだろうか。

 そのほか、サッポロクラシックCの勝ち馬オスカーブレイン栄冠賞の勝ち馬ストリームに注目すべきなのは当然として、エーデルワイス賞最有力と目されながら、骨折により戦線離脱を余儀なくされたヨシノヒローインの復帰も見どころのひとつである。

 2歳重賞の実績馬たちが、例年になくシーズンを跨いで地元に残ったことは、ダート改革によるひとつの功績に映る。2歳戦のみならず、ホッカイドウ競馬の新たな魅力に、ぜひ今年は期待してもらいたい。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

関連情報

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す