ダイワスカーレットが引退、繁殖入り

2009年02月16日(月) 17:00

 JRAは16日、左前脚浅屈腱炎を発症したダイワスカーレット(牝5、栗東・松田国英厩舎)が引退することを発表した。18日付でJRAの競走馬登録を抹消され、今後は北海道千歳市の社台ファームで繁殖入り。初年度は新種牡馬チチカステナンゴ(父Smadoun)との交配が予定されている。

 ダイワスカーレットは、父アグネスタキオン、母は91年クイーンC(GIII)など重賞4勝のスカーレットブーケ(その父ノーザンテースト)という血統。半兄に04年皐月賞(GI)、06年天皇賞・秋(GI)、06、07年マイルCS(GI)、07年安田記念(GI)を勝ったダイワメジャー(父サンデーサイレンス)、半姉に00年新潟3歳S(GIII)を勝ったダイワルージュ(父サンデーサイレンス)がいる。

 06年11月にデビューし、07年には桜花賞(GI)と秋華賞(GI)の牝馬2冠を制覇。続くエリザベス女王杯(GI)も制し、07年度JRA賞最優秀3歳牝馬に選出された。昨年は大阪杯(GII)を快勝して以来約7か月ぶりのレースとなった天皇賞・秋(GI)でウオッカにハナ差及ばず2着に敗れたが、続く有馬記念(GI)を制し、37年ぶりとなる牝馬優勝を飾った。

 今月12日にフェブラリーS(GI)の回避が発表され、その後の検査で屈腱炎が判明。予定されていたドバイワールドC(首G1)への出走も断念しており、今後の去就に注目が集まっていた。通算成績12戦8勝2着4回(重賞6勝)。

【大城敬三オーナーのコメント】
「引退という結果になって、大変残念に思います。今後は、スカーレットの2世がまたターフで活躍することを期待しています。現役の間、全国のファンの皆様から暖かい応援をいただきましたことと、競馬関係者に対しまして、深く感謝いたしております」

【吉田照哉 社台ファーム代表のコメント】
「今年一年は競走馬として、フェブラリーSをはじめ、海外へも挑戦させたいと考えていたので、大変残念です。牝馬として37年振りに有馬記念を勝ってくれたことに大変感謝しています。これだけの馬なので、繁殖牝馬として素晴らしい子供を出してくれることを期待しています」

【松田国英調教師のコメント】
「これだけの馬ですので、引退することになったのは非常に残念です。昨日、山元トレセンからの連絡で、球節は痛くない状態で、ウォーキングマシンの運動をはじめるという報告を受けています。痛くない状態で、繁殖として牧場に戻せることになってほっとしています。ダイワスカーレットの子供たちが楽しみです」

※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。

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