オルフェーヴル、懸念の左回りも「今なら…」/皐月賞

2011年04月19日(火) 12:01

 重賞タイトルになかなか手が届かなかったオルフェーヴルだが、前走のスプリングSはデビュー以来最低となる馬体重で臨み、待望の重賞初制覇を成し遂げた。

「前走後は1週間ぐらい楽をさせて、徐々にピッチを上げてきた。先週の計量で456キロと体も戻っている」と森澤助手が語るように、本番へ向けての調整は順調そのもの。1週前追い切りでは、栗東坂路で併せ馬を敢行。4F53.0-12.0秒(G前強め)をマークし、抜群の反応で先着したように状態面は文句なし。

 ただ、今年は中山ではなく東京が舞台。昨秋の京王杯2歳Sでは1番人気で10着に惨敗している。「今の精神状態なら東京コースでも大丈夫」と同助手は力強く答えた。全兄ドリームジャーニー譲りの鋭い決め脚で、GIタイトルをもぎとる。

 きさらぎ賞を制した後、山元トレセンに放牧に出ていたトーセンラー。東日本大震災の被害を受けた宮城県亘理郡山元町にあるため、帰栗する際は、丸1日を要す長旅となった。「震災の影響(帰栗する際の輸送に時間を要した)は感じられないし、以前と変わることなくきている」と片桐助手は影響がないことを強調。1週前追い切りでは、栗東CWで6F83.8-12.0秒(G前強め)をマーク。集中した走りで、体つき、フットワークは小柄な馬体以上の迫力を感じさせる。「ここにきて馬体に幅が出て来た感じはするね」と成長を感じ取っている様子。息の長い末脚を存分に発揮し、クラシックのタイトルをつかんでみせる。

提供:デイリースポーツ

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