オルフェーヴルが古馬を撃破/有馬記念

2011年12月26日(月) 12:10

急坂をものともせず、鋭く脚を伸ばすオルフェーヴル(中央)

 「第56回有馬記念・GI」(芝2500m)は25日、中山10Rに13頭で争われ、1番人気のオルフェーヴルが並み居る古馬を撃破し、2分36秒0のタイムで優勝。クラシック3冠に続くGI4勝目を飾った。スローペースで流れる中、後方の内めを追走。向正面で外に出されると徐々にポジションを上げ、直線は素晴らしい伸び脚で2着エイシンフラッシュ(7番人気)に3/4馬身差をつけた。さらに首差の3着には、昨年に続き9番人気のトゥザグローリーが入った。なお、このレースがラストランとなった2番人気のブエナビスタは7着に敗れた。

「これまでで一番きついレースだった」。初の古馬相手でも、1番人気の支持を集めたグランプリは発馬から試練が待っていた。ゲートでワンテンポ遅れて後方からに。道中は気負って掛かるしぐさを見せた。「イメージよりも後ろになって。かなりのスローペースだったので、きついな…って」。それでも、主戦の不安をまとめて吹き飛ばすあたりが3冠馬の強さ。勝負どころで外へとリードした鞍上の指示に応え、重心を沈めた直線は一気に加速。食らいつく2着馬をねじ伏せた。先頭でゴール板を駆け抜けた池添は、その背で静かに喜びをかみしめた。「強かったです。すごい。それしか出てこない」。スタンド前ではファンの声援に応え、右手の人さし指で“1着”を示し、世代交代をアピールした。「3歳世代が弱いのでは?と言われていたので。この馬が一番強いと思っていたし、勝てると信じていた。見返したかった」。3冠馬の誇りにかけても、負けるわけにはいかなかった。「3歳で勝つなんて、なかなかできない。一走ごとにレースを覚えて、乗るたびに強くなっている。来年はもっと強くなる」。進化し続ける相棒の存在に胸を張る。

 来年は世界への扉を開く。「来年の最終目標の凱旋門賞も楽しみになった。この馬が日本一。来年は世界一と言えるように一緒に頑張りたい。夢が広がりますね」。デビューから手綱を取る主戦と最強3冠馬。雪の舞う中山を、人馬の“絆”で最高の色に染め上げた。

提供:デイリースポーツ

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