15日、高知競馬場のアイドルホースで、デビュー以来113連敗中のハルウララ(牝8、高知・宗石大厩舎)が、馬主で競馬エッセイストの安西美穂子さんの意向により、突如、高知競馬場から栃木県黒磯市の那須トレーニングファームへ放牧に出された。放牧期間などについては未定。

　3月の引退戦に向けて休養させたいとしているオーナーサイドと、これまで通りレースを使いたいとする調教師サイドの考えの対立から、15日の午前中から2時間程、今後について話し合いが行われたが、協議は決裂し、オーナーが一方的にハルウララを馬運車に乗せ、連れ去った。馬主が調教師の意見を押し切り、半ば強引に所有馬を連れ去るという行為は極めて異例で、宗石調教師ほか、高知競馬の関係者も困惑している。

　また、05年春公開予定の映画「ハルウララ」での登場シーンはすでに収録済みであり、収録には影響はないとされている。