メイショウマンボの松本オーナーは武幸の進言に「じゃあ、行こうか」/オークス

2013年05月20日(月) 12:00

直線で力強く抜け出した樫の女王に輝いたメイショウマンボ(右手前、左は3着のデニムアンドルビー)=東京競馬場

「第74回オークス・GI」(芝2400m)は19日、東京11Rに18頭で争われ、道中は中団の内ラチ沿いをロスなく運んだ9番人気のメイショウマンボ(栗東・飯田明)が、直線で力強く抜け出しGI制覇を飾った。勝ちタイムは2分25秒2。2着には、1馬身1/4差で5番人気のエバーブロッサム、さらに3着には2馬身差で1番人気のデニムアンドルビーが入った。

 鞍上の武幸四郎は、06年菊花賞ソングオブウインド以来、7年ぶりのGI制覇。「このところGIは乗る回数も減っていた。これまで3回勝たせてもらっていましたが、今回は格別です」。成績が芳しくない時も、ずっと鞍を用意してくれていた松本オーナーへの恩返しだ。涙を拭いても拭いても、目頭は赤いままだった。

 調教師試験に合格した先輩の飯田祐元騎手から主戦を受け継いだのが1月の紅梅S。調教で初めてまたがり直感した。「ストライドが大きい。エンジンがかかるのに少し時間がかかる」。オークス向きだと確信した。

 桜花賞は10着に惨敗したが、こんなものではないと思っていた。オークスには事前のクラシック登録がなかったが、その夜、自ら松本オーナーに電話をかけた。「オークスに行かせてください」。「じゃあ、行こうか」。信頼が伝わるのに多くの言葉はいらなかった。追加登録料は200万円。何としてもその意気に応えたかった。そして、見事に結果を出した。

 開業25年目で初のGI制覇となった飯田明師だが、18日の京都競馬場から帰ると体調を崩して入院。病床のテレビで勝利を見届けた。師から電話を受けた今村助手によると、「良かったなあ」と興奮気味に話していたという。夏を休養に充て、今後は秋華賞(10月13日・京都、芝2000m)を目指す。さらに信頼関係を強固なものにしたコンビが、2冠を目指して突き進む。

提供:デイリースポーツ

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