メルシーエイタイム、余生を過ごす忍者ホースクラブに無事到着

2014年02月28日(金) 14:45

余生を過ごす忍者ホースクラブに無事到着したメルシーエイタイム(写真提供:忍者ホースクラブ)

 栗東トレーニングセンター・競走馬診療所にて入院加療を続けていた、2007年・中山大障害優勝のメルシーエイタイム(牡12)が、2月27日(木)に競走馬登録を抹消し、同日午前10時過ぎに栗東トレーニングセンターを出発。午前11時には、余生を送ることとなった滋賀県東近江市にある忍者ホースクラブに到着した。

「こちらにはトラブルなく無事に到着しました。担当助手の北尾さんも一緒に来ました」と忍者ホースクラブの宮本佳英さん。エイタイムが入った馬房の隣は、かつての僚馬で2010年・中山グランドジャンプに優勝したメルシーモンサン(牡9)がいる。奇しくも、同じ武宏平厩舎にいた中山大障害馬と中山グランドジャンプ馬が顔を並べる形となった。
「診療所の入院馬房では隣の馬と接触できなかったと思いますので、他の馬を見て嬉しそうでした。モンサンとも鼻づらを伸ばし合って挨拶をしていましたよ。北尾さんも、ホッとした様子でした」(宮本さん)

実は栗東に移動した後に、脱臼した左後肢の膝に剥離骨折が見つかり、そちらの痛みとも闘うこととなってしまい、歩様もいまだハ行している。
「まだ放牧できる状態ではないので、今後1か月は馬房で過ごすことになると思います。ただ北尾さんとも引き継ぎができていますし、1か月後にはJRAから獣医さんも来てくれることになっています。動かせないので疝痛が心配ですが、餌の内容も診療所にいた時と同じものを与えることになっていて、今後もJRAの獣医さんや北尾さんと連携を取りながらやっていきます」(宮本さん)

完治には至っていないエイタイムだが、忍者ホースクラブにいる牝馬を目にした時には、鳴いてみせた。
「女の子が好きみたいですからね(笑)。牝馬を見るといい刺激になって元気も食欲も出てくるかなと思って、わざと目の前で牝馬を歩かせてみたりしています」と、手術箇所や骨折箇所の痛みのせいもあるのか、食べたものがなかなか身にならないエイタイムを、宮本さんは気遣っていた。

忍者ホースクラブは、事前に連絡をすれば見学は可能なのだが、メルシーエイタイムに関しては「馬房内で過ごしている間は、静かに見守ってあげたいと考えていますので、放牧に出られるようになってから、皆様に会いに来ていただきたいと思います。エイタイムの見学が可能になりましたら、忍者ホースクラブのブログでもお知らせしますので、もうしばらくお待ちください」とのことだ。

エイタイムの抱える痛みが1日も早く引いて、放牧地で伸び伸びと過ごせる日が訪れるように、心から祈りたいと思う。(取材:佐々木祥恵)

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