ミッキーアイル音無師「この馬はすごい。今回も行くでしょう」/NHKマイル共同記者会見速報

2014年05月07日(水) 18:00

共同会見に応じるミッキーアイルの音無秀孝調教師(撮影:花岡貴子)

ミッキーアイルを管理する音無秀孝調教師

――アーリントンCを振り返ってください。
「レースは上手にハナ行って粘ったんですが、体が少し寂しくなったのでその点を反省しています。」

――今回の仕上げについては?
「僕的にいうと、ひいらき賞がベストだと思っています。そのあと、シンザン記念で減って、アーリントンCでさらに減った。今回はひいらぎ賞のような体重にもっていきたいと思っています。」

――プラス体重が理想でしょうか?
「478、476、480。そのあたりを考えています。」

――データ上は逃げ馬は不利ですね。
「僕は20年調教師をやっていますが、本当は逃げ馬が嫌いなんです。でも、あの馬に関していうとトップスタートを切るし、行くし、それを抑えていく要素は何もない。ある意味仕方ないかな、と思っています。今回も行くと思うんですけども。まぁ、多くの逃げ馬がいますが、オープンの重賞で逃げ切るというのは並大抵ではないと思います。それを考えたら、あの馬はすごいなと思います。僕もいろいろ携わってきましたが、あんな馬はみたことないですね。」

――この中間の調整過程を教えてください。
「ノーザンファームしがらきから(馬体重が)490オーバーで帰ってきました。前回が480キロで戻ってきて競馬で470キロだったんですね。先週の時点でもまだ480キロ台の後半でした。今日、浜中くんが乗って猛時計が出ると想定した中で調整していますが、これで一気に減っている可能性が高いです。今後は輸送で減ると思うので、480キロは切るとみています。それでも、(前走比で)プラスであることは間違いないと思います。」

――今朝の追い切りはいかがでしたか?
「今日は終いはしっかりやれな、といったんですが、途中で速くなってしまった。入りも速かったけれど、2ハロン目、3ハロン目も速かったのでああいう時計になってしまいました。最後は13秒0。でも、(最後は)ラチ沿いで追いづらそうな恰好をしていましたから。浜中くんも(終いに)ビシビシ叩いたわけではないからああいう時計になったのだと思います。馬場も悪かったですしね。今日は今日でいい時計が出たな、と思いますけどね。」

――左回りについては?
「ジョッキーに不安がないんだから、僕に不安があったらおかしいんで。あまり左回り、東京コース云々というのは考えたことないです。」

――長距離輸送は?
「まったくということはないけれど、ほぼ大丈夫だと思います。」

――精神面での変化はありますか?
「やんちゃなところは相変わらずなんですが、普段のそぶりをみるとだいぶ大人になったな、と感じます。ひいらぎ賞の時点でジョッキーも『子供だね』と言ってあがってきましたから。そこから(精神面が)成長してくれたら、相当強いなと思うんですけどね。」

――そのひいらぎ賞は除外されたGI(朝日杯FS)より速い走破タイムでした。
「そうですね。除外については仕方ないと腹をくくっていましたから、それに関してはどうのこうのは思いません。」

――ディープインパクト産駒ということについては?
ディープインパクトのマイル勝ちは多いけれど逃げ馬は少ないんですよね。そういう中で、ディープ産駒はテンはおさえて最後に瞬発力で勝負するという馬が多い。その点、ミッキーアイルはテンよし、中よし、終いよしの馬だと思う。でも、今回は直線の長い東京競馬場。みなさんが不安を抱いているのは左まわりと東京の直線コースでしょう。そこで最大のパフォーマンスができるかどうか、ということですが。僕はやってのける力はあると思っています。対戦相手をこれまで一緒に走った馬もいますので大丈夫だと思います。」

――週末は雨予報です。
「雨が降ったときは僕は知りません。わかりません。これまでの(調教を含めた)走りを考えると不安なのはそこなんですよね。スピード優先の馬なので雨でそれが殺され、スタミナ勝負になる可能性がある。雨自体は降ってもいけると思うんですが、問題は最後の1ハロン、2ハロン。それまでに無駄な脚を使わされてスタミナ勝負になることです。雨が降らなかったら全然心配していないですね。」

――しいて雨以外に心配ごとがあるとしたら?
「相手関係よりも府中1600はスタートしてすぐ坂があり、3コーナーから下りです。坂で無駄なスピードをつかわなければいいなと思います。そのあたりは浜中くんもわかっていると思います。」

――最後にひとこと
「頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。」


ミッキーアイルに騎乗予定の浜中俊騎手

――アーリントンCを振り返ってください
「いつもどおりの競馬をして、内容も完勝。強かったです。シンザン記念のときはその前のひいらぎ賞でしっかり体をつくった分、体がゆるんでもの足りない状態でしたが、アーリントンカップのほうが元気もありましたね。」

――体調が今一歩だったというシンザン記念ですがウインフルブルームを負かしています。
「戦ってきたメンバーの実力の裏付けもあります。その中で勝ち切ることができて中身の濃いレースだったと思います。」

――今朝の追い切り、いまの状態について教えてください。
「しっかり最後まで追ってほしいとのことで、そのとおりの内容でした。じゅうぶん間隔をとったことで、馬体も大きくなりました。落ち着きもありますしね。調教駆けしますが、今朝もいい動きでした。」

――成長はいかがでしょう?
「デビュー戦は調教師からは好位で競馬をしてほしいという指示で抑えて競馬をしました。でも、2戦目以降はスピードを殺さずにレースをしようということでいまの競馬スタイルになりました。その中で馬自身、道中で抜くところ、一生懸命走るところなどいい意味で遊びを覚えてきています。その点は成長しているな、と思います。」

――NHKマイルというレースについては?
「東京のマイルはタフなコース。ひじょうに力を問われると思いますが、この馬の能力に信頼しています。いつもどおりの競馬をして、ミッキーアイルの走りたいように走ってくれればいい結果がついてくるんじゃないかなと思います。」

――初の左回りにですが?
「手前も上手に両方かえますから、初の左回りは気にしていないです。」

――逃げが不利と言われる東京マイルですが、それでも馬を信頼できるという根拠は?
「ここまでスピードの違いでハナを切る結果になっています。データ上では東京のマイルを逃げ切るのは難しいと出ていると思いますけど、そういういろんなものを覆してくれるとだけのものがあると思っています。本当に彼を信頼して乗るしか、僕はできないですからね。今回もいい結果を出してくれるという期待は高いです。」

――ファンの皆さんにひとこと
「昨年2歳の朝日杯FSは除外でした。ようやくGIの舞台に出走できます。いつものミッキーアイルの走りをしてファンのみなさんに楽しんでいただければと思います。」(取材・写真:花岡貴子)

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